歯肉が人に与える印象

美しい笑顔には歯茎も大事な要素です。

美しい笑顔には歯茎も大事な要素です。

人とおしゃべりをするとき、大きな声で笑うとき、笑顔で写真を撮るとき……。口の中を他人に見られることに抵抗のある方は少なくないでしょう。その原因は、歯並びが悪い、歯の着色が気になるなど、歯に原因があることが多いと思われますが、コンプレックスの原因は他にもあるようです。それは歯肉(歯茎)です。

笑うと歯茎が出てしまう「ガミースマイル」。ガミースマイルは歯茎が長い場合や前に出ている場合、歯が前に出ている場合に多く見受けられます。歯茎の骨が長いことで相対的に上唇は短くなり、笑顔で唇が引き上げられることで歯茎が多く露出してしまうのです。

そして他にも継続的な喫煙による歯茎の黒ずみや加齢や歯周病による歯茎の痩せ、歯がなくなってしまい歯茎の骨と歯肉が減少してしまっているなど、コンプレックスの種類は様々です。

歯・歯茎…口元のコンプレックス解消法

さて、様々なコンプレックスがある場合、それらに対応する対策を取らなければなりません。例えばガミースマイルが気になっている場合、長く目立つ歯茎を整えるためにいくつかの方法があります。歯列矯正、骨を削ったり唇を薄くしたりする外科手術、ボトックスなどの薬を注入するなどです。そして、歯茎の色素沈着が気になっている場合、最近では歯だけでなく歯肉のホワイトニングという審美治療も行われています。

では、歯を失ってしまったために歯肉がやせ細ってしまい、総合的に口にコンプレックスを抱えてしまった場合はどのようにしたら良いのでしょうか?

歯肉とインプラントの合わせ技 1

この健康的な歯と歯肉も実は・・・

この健康的な歯と歯肉も実は・・・

右の写真をご覧ください。とてもきれいな引き締まった健康的な歯肉ではありませんか? そこに生えている歯もとてもきれいにお手入れが出来ていて、まさに魅力的な口元です。でもこちらは実は天然の歯肉と歯ではなく、人工物なのです。

 

歯肉が一体となった補綴物

歯肉が一体となった補綴物

連続して歯を失ってしまうと全体の骨量があっても、歯肉の高さが不足してしまうことがあります。痩せてしまった歯茎に綺麗なインプラントをセットしても歯茎とのバランスが悪く、満足のいく結果を得られないことがあります。そんな時はこの人工的な歯肉を作ることもあります。全ての歯を失ってしまったこのケース、上下に6本づつ計12本のインプラントが埋入されており、最終的にこのような歯肉が一体型となった補綴物が入っているのです。口元を若々しく見せるためにはさらにこの歯肉部分で唇を膨らませることもあります。

歯肉とインプラントの合わせ技 2

最終的な調和を目指して治療計画を立てる。

最終的な調和を目指して治療計画を立てる。

歯肉とインプラントの関係を考えながら治療を行わなければならないのは全ての歯を失ってしまった場合だけではありません。不慮の事故で前歯を1本失ってしまったケースでは、インプラント埋入と同時に固定式仮歯を装着し、負担を減らすために特殊なマウスピースをはめてもらいます。

インプラント接合部から歯肉貫通部にかけて仮歯よりやや膨らませたので、最終オールセラミッククラウンを入れた時に少し歯肉を圧迫してしまいますが、圧迫させてしばらくして馴染んだときに周囲との調和がとれるようになります。ですので装着してすぐは歯肉の横しわが少しだけありますが、時間が経過して周囲組織が徐々に馴染んでくるとバランスの良い見た目になってきます。最初にあった歯肉の横しわはほとんどきえて目立たくなります。

インプラントの治療からある程度時間が経過した状況を想定し、最終的にどのような見た目を作っていくのか、最終補綴物と歯肉とのバランスをどれだけベストなものにできるか。それをクリアすることで長く笑顔の続く人生を送っていただけるのです。

コンプレックスを解消して笑顔あふれる日々を

古くは、日本人は「歯を見せて笑わない」という美徳があったようですが、時代の変化やグローバル化などに伴い、女性でも人前で歯を見せて楽しそうに笑うことが一般的になってきています。

しかし冒頭でも述べたとおり、口元にコンプレックスを抱えている方は多く、人前で思いっきり笑えないというストレスに悩まされている方もいるでしょう。今回はインプラント治療と歯肉についてメインに書かせて頂きましたが、最近では様々な治療法で、皆さんのコンプレックスを解消することも難しくはありません。どうせガミースマイルだから、どうせ歯茎が黒くなってしまったから……といって諦めるのは早いです。2020年のオリンピック、海外の方が多く訪れるメモリアルイベントはもうすぐです。世界各国の人と大きな笑顔で感動を分かち合いませんか?
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