年収200万円時代に考えるお金サバイバル術/人気FP藤川太さんがズバリ!2017年家計防衛のコツ

2017年は最大の投資チャンスが来る?どう備える?

「過去をさかのぼると、4-7年に1度、大きな経済クラッシュが来ています」と藤川さん。リーマンショックからはや8年――。そろそろ大きな経済危機が起きてもおかしくないタイミングに突入しているといいます。しかし、それが投資の最大のチャンスとも。いったいどんな備えとスタンスでいればいいのか。引き続き、FPの藤川太さんに話を伺います。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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2017年にやってくる投資チャンスとは?

最大の投資チャンスにどう備える?

最大の投資チャンスにどう備える?

イギリスのEU離脱、トランプ次期大統領誕生など、2016年は世界的に大きな変化を迎えた年でした。2017年、私たちを取り巻く経済環境はどんな風に変わっていくのでしょうか。 私たちにはどんな影響が――? 人気FPの藤川太さんが、今後をズバリ予測します。投資でお金を増やすために今すぐやるべきこと、住宅の購入タイミング、40代以降の家計引き締め術など、4回にわたり、紹介します。(第1回インタビュー『2017年私たちを取り巻く経済環境はどう変わる?』はコチラ)

――これから投資で資産を作りたいという人には、どんな方法がいいでしょうか?

藤川太さん まずはこつこつと元本を貯め、貯めたお金を投資で運用します。その際に、「割安に買って割高で売る」のが資産形成のセオリーです。では、割安に買える時というのはどういうときか。ズバリ、経済ショックが起きた後なんですね。
過去を遡ると、リーマンショックが2008年にあって、その前が2001~2年にエンロン・ワールドコムショック、97年にはアジア通貨危機、90年にはバブル経済が崩壊。つまり、だいたい4年から7年に1度、大きな経済ショックが起きているんです。

――リーマンショックからすでに8年たっていますが…。

藤川さん ですから、あと1~2年位で何か起こってもおかしくない時期にきているわけです。まとまった資産を作りたい人にとっては、今、動くのではなく、そのタイミングまで待つことをお勧めします。

:過去の例をみても10年間に1~2回、経済ショックが来ています。例えば、定年までにお金を貯めたい30歳くらいの人にとって、あと5~6回くらいチャンスが訪れる計算。そのうちの何回かで、リスクをとって投資をし、景気が回復した時に売却することを繰り返したら、しっかりとした財産ができあがるはずです。実際、私たちのお客さんでも、投資で富豪になった人達は、それを繰り返している人が多いんですね。彼らは、次のチャンスを待っている状態。去年の夏までに、手持ちの投資商品をほとんど売ってしまったという方が多いです。

――来たるべき投資のチャンスに備えるためには、元金を貯めないといけません。現在、貯金がないという人は、どれくらいを目安にためておけばいいでしょうか? 

藤川さん チャンスのキップを買うためには、当然、元金が必要ですね。まずは、経済クラッシュが来るまでの間に、どれだけ元金が作れるかが、ひとつのポイントになると思います。今現在、貯金がない人は、まずは100万円を目標にしましょう。100万だと2倍に増えても200万円ですが、この先数十年で何度かチャンスはあるはずなので、そこで増やしていくと考えればいいのではないでしょうか。今は、無理に投資をしてお金を減らしてしまうより、「勝負の時」に備えて資金を貯めるタイミングだと思いますよ。

★次は2017年に貯蓄を増やしたい人が、今やるべきことについて解説します

教えてくれたのは…
藤川太さん

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ファイナンシャル・プランナー。All About 資産運用ガイド。「家計の見直し相談センター」で10年以上にわたり1万5000世帯を超える家計の見直しを行ってきた。資産運用、家計管理、マイホーム購入、不動産投資などにも詳しい。「普通の人」でもお金を貯める・増やせるようになる方法をアドバイスする。

取材・文/西尾英子


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