離婚/離婚後の生活

実録!今どきの「バツイチとの恋愛・結婚」事情

今回は、今どきのバツイチとの恋愛や結婚事情を探るべく、私の相談所に訪れる人たちのケースでもよくある実例をもとに、具体的なエピソードをご紹介します。バツイチ事情をよく知るチャンスになるはず。ぜひ参考にしてください!

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

恋愛や結婚

バツイチ男女の恋愛や結婚は年を追うごとに増え、より身近なものになっています!

「夫婦3組に対して1組が別れる時代」とも言われているほど、離婚指数の高い現代。離婚も珍しくなくなった今、バツイチの男女も増えています。

もちろん、バツイチだって、セカンドシングルとして恋愛対象であることもたしか。ひと昔前は、気になる相手ができても「でもあの人、バツイチだから……」「バツイチなのが残念だよね」などと、離婚経験がネガティブな要因にとらえられることもありましたが、今はバツイチだからといって恋愛や交際、結婚を踏みとどまるストッパーの役割を果たすことも少なくなってきています。

そこで今回は、今どきのバツイチとの恋愛や結婚事情を探るべく、私の相談所に訪れる人たちのケースでもよくある実例をもとに、具体的なエピソードをご紹介します。気になるお相手がバツイチなら、相手をよく知るチャンスになるはず。ぜひ参考にしてください!

 

実録エピソードその1:「バツイチ恋愛の居心地のよさ」の秘密とは?

・独身女性Aさん(29歳)のケース

「友人の紹介で知り合ったBさん(34歳)はバツイチ男性。前の奥さんとは『性格の不一致』を理由に離婚して2年になるそう。彼とは3か月前から付き合うことになったのですが、今まで付き合った人のなかでもいちばん穏やかな恋愛ができて、ちょっと物足りなさはあるものの『大人の恋愛って、こういう感じなんだ……』と満足しています。デートの最中、私が仕事の不満やグチを言っても、『大変だね』『あんまり頑張りすぎないことだよ』などと、しっかり聞いてくれるので、すっかり癒されています」

……離婚経験者に「聞き上手」が多いのは有名な話。とくにバツイチ男性の場合、「妻の話をもっとしっかり聞いてあげていればよかった」と後悔し、反省している人も少なくありません。

「オチのない女性の話を聞く」というのは、男性にとってはなかなか面倒なことでもあるもの。「こっちだって仕事で疲れているのに、どうでもいい話につき合わされるのはストレスだな……」と感じているからです。だからと言って、相手の話を聞かなくなったり、聞き流したりするのは不仲のもと。コミュニケーション不足が夫婦の危機を招くことを、バツイチ男性はよく理解しています。

だからこそ、「好きな女性の話は親身になって聞く」ということを学習しているのがバツイチ男性なのです。女性側の「話を聞いてほしい(でも、余計なアドバイスは要らない!)」というニーズにしっかり向き合うだけの経験と知恵、包容力が備わっているので、バツイチ男性との交際は居心地がいいと思える女性が多いのです。

 

実録エピソードその2:「バツイチ男性の魅力」とは?

・独身女性Cさん(38歳)のケース

「同じ職場で知り合ったDさん(36歳)は、6年前に離婚を経験したバツイチ男性。仕事の悩みを相談しているうちになんとなくお互いに惹かれ合って付き合うことになったのですが、20代の頃の独身同士の恋愛とは違い、見栄を張ったり駆け引きをしたりしないで済むのがとてもラク。昔だったら、『デートで行く店は高級フレンチ、プレゼントはブランドもの』、というように張り切っていたけれど、今は『スッピンで家飲み』とかでも相手も文句を言わず、私もほのぼのと楽しい。『こうじゃなきゃ』っていうルールがなくなると、恋愛は楽しくなるものだと知りました」

……若くて経験が少ない男女の恋愛は、とかく夢見がちなことをお互いに要求してしまうもの。自分の未熟さはさておき、相手にも求めるものが大きく、それに応えられないと、つい不満をぶつけてしまうこともあります。若くて独身同士の恋愛は期待が大きい分、現実とのギャップに納得いかないことも多いのです。

その点、バツイチで酸いも甘いも噛み分けている相手の場合、目の前で起こった現実に対して柔軟に対応する力が培われています。不平不満や文句を言うことは、自分を不利にすることだとも、しっかりわかっているのです。過去の結婚や恋愛で傷ついたことがある人が「今度こそ幸せになろう」と思うのは自然なこと。だからこそ、バツイチの男女は、相手にも優しくなれる部分が大きいのです。

 

実録エピソードその3:「バツイチ恋愛が結婚に直結しやすい」理由とは?

・独身女性Eさん(41歳)のケース
 
バツイチ

バツイチ男性との恋愛は「居心地がいい」「結婚をリアルに考えられる」と好意的な意見が多いことにも注目!

「飲み会で知り合ったFさん(41歳)は、5年前に離婚して以来、恋人がいないというバツイチ男性。『そろそろ年齢的にも子どもがほしい』と恋愛に前向きになり、私と真剣に付き合うことになったようです。出会って間もない頃から、離婚の理由や子どもがほしいこと、親や兄弟のことや将来の仕事のことなど、いろいろなことを包み隠さずストレートに話してくれたので、人見知りだった私も素直な気持ちで彼と向き合えました。『いくら相手によく見せようとしても、付き合えばいつかはわかること。だったら最初から素の自分を知ってもらいたいから』という言葉にも惹かれ、もうすぐ結婚する予定です」

……早い段階で、今の自分を偽りなくさらけ出して、相手に「素の自分」を理解してもらおうとする姿勢が見られるのも、再婚に前向きな離婚経験者の特徴のひとつです。自分を必要以上に大きく見せても、夫婦生活がはじまれば、本当の姿は見えてしまうもの。それでうまくいかなくなるくらいなら、はじめから自分をすべて丸ごと受け入れてもらったうえで付き合ったほうが、次の結婚はうまくいくだろう、と考える人が多いからです。

「次の結婚生活は大切にしたい」という気持ちがあればこそ、付き合っている段階で、もっとよくお互いのことを知っておこう、という態度が見られるものなのです。

 

恋愛や結婚に慎重な「バツイチ男性を攻略するポイント」は?

ここまでご紹介したように、バツイチ男性の多くは女性に対する接し方がソフトでスマート。その理由は、どういう事情があったにせよ、離婚を経験したことで「あのとき、もっとああすればよかった」という後悔や反省があるため、次の恋愛や結婚を大事にしたいと思っているからです。好きな人や気になる人ができたとしても、ガツガツしたり積極的になったりしないのも、「今度こそ、恋愛や結婚で相手を傷つけたくないし、自分も傷つきたくない」と慎重になっている部分があるためでしょう。

そんな慎重なバツイチ男性との恋愛や結婚について、女性のほうが「どうして、もっとグイグイと引っ張ってくれないの?」「なぜ、ずっとプロポーズしてくれないの?」などとジリジリするかもしれません。

もしも、そういう慎重派のバツイチ男性との恋愛や結婚を望むなら、「北風と太陽」のような作戦が攻略のカギを握っていることになります。つまり、強引に交際や結婚を迫るより、「あなたのこと、誰よりも理解しているし、信頼しているわ」というスタンスでおおらかな優しさをアピールすることで、相手に自信を持たせてあげるようにするのです。

すると、「この相手となら、今度こそ幸せになれるのではないだろうか」と少しずつ心のバリアがとけていくはず。相手の理想の結婚生活をなにげなく聞くことでリアルに想像させつつ、「そういうのっていいね」と共感する姿勢を見せるのも、慎重なバツイチ男性との距離を縮める効果的な方法です。


今どきのバツイチ男女には、魅力的な人も増えています。大人ならではの恋愛を楽しみ、幸せになれる結婚を望むのもおすすめです!
 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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