失恋の悲しみを抱かせる正体とは?
執着を手放す!
本当の愛情であれば、別れたとしても、実はそこまで苦しみません。相手の幸せのために別れたのであれば、心のどこかで納得できるからです。もし相手が別れたがっている場合は、どんなに自分は関係を続けたくても、無理やり一緒にいることは望まないでしょう。
でも執着(=自己愛)の場合は、相手に依存していた分、自分の一部をはぎ取られたような気分になり、心は痛み、苦しみます。だから、なかなか別れられません。
その執着は、単に「相手自身の魅力」だけではなく、
・「相手と一緒に夢見ていた幸せな未来(※今後、一緒行く予定だったデート、結婚の約束、など)」
・「相手の存在によって自分が補充していたこと(※自分のコンプレックスの埋め合わせ、精神的な依存など)」
に対して抱いていることも多いです。
「相手の魅力」への執着は、自分自身ではどうすることもできません。
「相手と一緒に夢見ていた幸せな未来」については、言い方は残酷かもしれませんが、相手はその人でなくても、いつか叶えられることもあるかもしれません。それも、相手が変わればもっと素敵な形で実現する可能性だってあります。
だから、気を落とすくらいであれば、そんな別れた相手との未来よりも、もっと幸せな未来が待っていると信じましょう。
「相手の存在によって自分が補充していたこと」に対する執着は、きちんと断ち切って、自分自身で補えるようになりましょう。それが今回の失恋の一番の学びにもなるからです。
人は、最終的にはきちんと自立できるようにならないといけません。それが人の成長すべき進化だからです。
精神的な自立は、誰もが必ず通らなくてはいけない道です。それは20代で訪れる人もいれば、60代以上になって学ばざるを得ない環境に身を置くこともあります。
つまり、遅かれ早かれ、誰もがせざるを得ないことなので、なるべく早めに学んでしまった方がいいのです。
心の脱皮をするときは、心がヒリヒリ痛みます。自己の成長には苦しみも伴います。でも、それを乗り越えた時、サナギが蝶に変わるように、もっと魅力的に、さらに明るい未来に向かって羽ばたくことができます。
結局、精神的な自立ができていないと、人との関係は壊れていきます。相手の負担になることも多く、さらにそれがあると本当の意味で、「人を愛する」ことができないからです。それについては、次のページで詳しく説明します。