2016年は「激変」スタートの年
大きく変動した日経平均株価
世界がこれまでとは違うシナリオで動き始めた…そのターニングポイントとなる1年だったのではないか?と思います。
トランプ氏の勝利にしても、イギリスのEU離脱にしても「自国の利益」を優先させたい、という想いが勝った結果なので、世界と商売をしている日本に大きな影響がある事は免れないでしょう。
アベノミクスでここ数年日本経済はとても良い状況でしたが、世界の不安定さに引っ張られて、なかなか想定通りにいかない…そのような1歩進んで2歩下がるような日本経済でしたので、世界情勢の大変革に日本がどう対応し、日本は日本で「自国の利益」をどのように守り発展させていくのか?そして国民の生活をどう安定させるのか?がより今後の日本の課題になるのではないかと思っています。
2017年はリスクを取るより、守りを強くしよう
世界経済に関しては私達個人がどうこうできるのものではありませんので、方向性や状況だけをざっくり把握したうえで、ここからが本題です。世界情勢が不安定な時はリスクを取ることより、家計をいかに守るか?という事に注視した方が良いでしょう。先を見据えながら、しっかりと家計を強くし根を張ることで、次に来るチャンスに備える事ができます。世界がどうなろうと、家族を守る為にはどんな家計を作っていけば良いのか?お伝えしていきましょう。
FP3級程度の知識を身に付ける
多くの方がお金持ちになりたいというよりは、「普通の暮らし」を望んでいます。しかし、「お金」に関する知識を身に付けずに普通に暮らしていけるほど、甘い時代ではなくなってきました。「金融リテラシー」という言葉を知っているでしょうか?金融リテラシーとは「金融商品やサービスの選択、生活設計などで適切に判断するために、最低限身につけるべき金融や経済についての知識と判断力」の事をいいます。
この金融リテラシーを身に付ける為にぴったりな資格が「FP3級」です。FPの資格は「ライフプラン・保険・税金・金融(資産運用)・不動産・相続」といった人生に関わるお金の全てを体系的にひと通り学ぶことができます。生活に関わるお金の知識を学ぶことができたら、色んな状況から家族と家計を守り、さらに発展させることができるようになります。
生活のレベルを下げて、節約力を身に付ける
東日本大震災の後、日本全体が省エネに取り組み、少ない電力や水で日々を送った時の事はまだ記憶に新しいでしょう。「生活のレベルを下げる」とはまさにこの事で貧しい生活を送ることではありません。必要以上に使っているモノを減らし節約力を高め、それでも最低限の生活は守れるといった生活スキルを身に付けておく事は、どんな状況になっても家族を守るうえでとても大切なことです。一度生活のレベルを下げてみると家計は強くなる
緊急予備資金を持つ
貯蓄の目的のひとつに、「もしもの備え」があります。それを緊急予備資金といいますが、ファミリーであれば生活費の6カ月分、シングルの場合は3か月分の貯蓄を最低限持つようにしましょう。もしもの事があっても、生活費の3か月分または6ヶ月分の貯蓄があればなんとか生活に目処が立つであろうというものです。稼ぐ力を身に付け収入アップを図る
世界情勢の変化や災害等で勤務先が倒産してしまうリスクに備える為にも、どんな状況になっても稼ぐことができるスキルがあれば、一時的に収入が途絶えてしまってもすぐに稼ぐことができるようになり、家計を安定に導くことができます。また、大きな変化が無かったとしても、「あれも必要、これも欲しい」と人生とは何かとお金のかかるものです。節約も大切ですが、節約には限界がありますので、稼ぐ力を身に付け収入アップを図ることが大切です。
家計の安定は心の安定に繋がります。家計と心の安定があれば、新しい事にチャレンジする勇気も生まれます。もし、まだ家計がグラグラと不安定ならば、2017年は新たな投資をするよりはお金に関する知識を身に付け家計を守る事に徹し、足元をしっかり固め次に来るチャンスに備えましょう。
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