月々のガス代は平均3,839円!
電気代やガス代、水道代等の光熱費を毎月いくら負担していますか?他の家庭と比べることがあまりないので、使い過ぎなのかそうでないのか見当がつきづらいです。そこで今回はガス代について、まずは一般的な平均値を確認してみましょう。総務省の全国消費実態調査によると、1世帯当たりの月々のガス代は3,839円となっています。ガス代は世帯人数に比例していて、1人(単身)世帯だと2,822円ですが、2人世帯で平均値並みの3,873円になり、4人世帯だと4,645円へ増えていきます。ただ、水道代ほど世帯人数による差はなく、水道代では6人世帯は1人世帯の3.9倍にもなりましたが、ガス代は1.8倍にしかなっていません。
ガス代を節約するならガス会社の変更も!
ガスには都市ガスとプロパンガス(LPガス)があり、プロパンガスはガス会社が自由に価格設定できることから、ガス会社を変えるだけでガス代を下げられる可能性もあります。都市ガスも2017年4月の自由化により、契約するガス会社を自由に選べるようになりました。まだまだ選べる会社は少ないですが、先行して自由化した電力会社の様子を見る限りガス代の節約につながりそうなので、今後の自由化の広がりに期待したいところです。参考までにガイドの家のガス代を紹介
人のふり見て我がふりを直せればということで、具体例としてガイドの家のガス代を公開します。下記のグラフは2010年1月から2015年12月までの6年間のガス代をまとめたものです。ガイドは都内の普通のマンションに4人で住んでおり、給湯器とガスコンロでガスを使用しています。ガス代は毎年同じ傾向にあり、夏に向けて下がり、冬に向けて上がっていきます。6年間でガス代が一番高かったのは2015年3月の8,436円で、一番低かったのは2011年7月の2,176円です。1ヵ月あたりのガス代は6年間平均で5,144円になり、総務省の平均値に当てはめると、5人世帯の4,767円と6人世帯の5,212円の間になります。ガイドの家は4人世帯なので、平均の4,645円より毎月約500円多くのガス代を払っていることになります。ファイナンシャルプランナーとして平均以上払っているのは残念としか言えません。平均以下になるよう、まずは入浴時間を調整して追炊きの回数を減らす努力をしてみます。
昨今はオール電化や太陽光発電等の家が増えいるので、もしかしたらガスをあまり使わない家が増えているのかもしれません。電気代と合わせて考えてみる必要がありそうです。
一般家庭のガス使用量は月々平均32立方メートル
ガス代だけでなくガスの使用量も、ガイドの家の2年分を確認してみました。月によって使用量にかなりの差があり、最も少ない2015年8月(10立方メートル)と最も多い2014年2月(48立方メートル)では4.8倍の開きがあります。使用量の傾向としては、冬が多く夏が少ないです。ガスはお湯を沸かしたり食べ物を熱したりするので、暑い夏が少ないのは想定通りの結果です。
ガイドの家の1ヵ月あたりの使用量を計算すると31.6立方メートルになります。一般家庭の1ヵ月あたりの平均使用量は32立方メートル(東京ガスホームページのQ&A)なので、使用量は平均ということになります。
ガス料金の計算方法は、基本料金と従量料金を足して求めます(東京ガスの場合)。従量料金は使用量に連動し、原料費調整制度によって原料費の変動を適切に反映させたうえで決定します。口座振替による割引はできます。ガス代を節約するには、やはり使用量を減らすのが最善策です。2割節約を目指して、まずはお風呂の追炊きやガス暖房の使用量を減らしてみるのが良さそうです。
東京ガスは2012年3月と2015年12月に料金改定をしています。ガスの小売全面自由化によって価格競争が起き、消費者にとってお得になること期待しましょう!
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【関連リンク】
総務省平成26年全国消費実態調査
東京ガス