給湯器が故障すると大慌て、交換したくても機種が選べない?
冬にお湯が使えないと大変。蛇口を開ければお湯が出る暮らしはもはや当たり前の時代に。
ガイドYuuも年の瀬にいきなり故障したことがあります。10年を過ぎていたのでそろそろ寿命ということで、新しい機種に交換をしようと思ったのですが、年末はどこのサービスも混みあっているため、なかなかすぐには来てもらえません。
また希望の商品の在庫が無く、取り寄せに時間が掛かるとのこと。別の機種ならあるとのことでしたが、それでは欲しい機能が付いていなかったため、結局何とか自力で手配しました。寒いお正月にお湯が全く使えなくなったらと、非常に焦った記憶があります。
給湯器の交換で焦るあまりに、きちんと選べないケースも
給湯器が故障するとおおあわて、納得のいくものが選べないことも。
特に注意したいのが、数年後にやってくる浴室などの水まわりリフォームとの関連と、省エネ性能の確認です。
この2つをじっくり検討してから交換機種を選ばないと、数年後にまた費用がかさんだり、希望のプランができなくなったりたり、その後の光熱費にも大きな差が生まれます。
給湯器の寿命は10~15年、数年後には浴室リフォームが控えている
給湯器の寿命はだいたい10年~15年が目安ですが、水まわりのリフォームのタイミングは20年前後ですから、すぐ数年後には、浴室やキッチンなどの交換時期がやってきます。この数年後を見据えて機種を選んだかどうかが、その後のリフォーム計画と暮らしに大きな影響を与えます。例えばガス給湯器なら大きく分けて、お湯を沸かすだけのタイプ、追い炊きができるタイプに加えて、給湯+追い炊き+暖房ができるタイプがあります。
数年後に浴室やLDKの床暖房のリフォームをするなら、最初の交換時点で給湯+追い炊き+暖房ができるタイプを取り付けておけば、その1台を使って後から浴室暖房換気乾燥機や、ミストサウナ、床暖房などが設置できます。
給湯+追い炊き+暖房ができるタイプの給湯器を付けておけば、1台で浴室暖房換気乾燥機や、ミストサウナ、床暖房などが取り付けできる(リンナイ)
しかしガイドがリフォームの現場で見掛けることがあるのが、この数年の差で損することになってしまったケースです。築20年ほどで浴室リフォームをしようと思ったら、既に給湯器は数年前に交換済み。しかし暖房機能が付いていない機種だったために、ミストサウナや床暖房を設置するのに新たに追加で暖房専用熱源機を取り付け、費用が高くついてしまったり、キッチンの窓を大きくしようとしたら給湯器が引っかかってしまい、再度移動する必要があったり。
このような無駄は、数年後に控えた他のリフォームとの関連を考えて機種を選んだり、設置位置を調整したりしておくことで防ぐことができます。
選ぶ機種で光熱費が大きく変わる、ハイブリッド給湯器も
お湯を沸かすエネルギーは家庭で消費されるエネルギーの中でも大きな割合を占めているため、省エネ性能の確認も欠かせません。ガスならエコジョーズと呼ばれる高効率型の他に、ガスと電気の両方を使うハイブリッド型もあります。ハイブリッド型は簡単に言えば、エコキュート+エコジョーズのいいとこどりの省エネ給湯器で、従来のタイプと比べて年間光熱費を6万円以上削減(※リンナイ調べ)できるとしています。
もちろんこれは試算であり、初期設置費用が何年で回収できるかは、地域やガス種によっても異なります。また床暖房なども使うとなれば、お湯をいかに安く沸かせるかが光熱費削減のカギになりますので、交換時には省エネ性能をしっかり確認するようにしましょう。
電気のヒートポンプでわかしたお湯を貯湯タンクに貯め給湯。タンクの中にはエコジョーズも組み込まれていて、大量に使用する際はお湯を沸かす仕組み(ハイブリッド給湯器エコワン/リンナイ)
慌てている時だからこそしっかり選ぶ、予兆も見逃さない
給湯温度の調整の不調を感じたら、そろそろ交換リフォームのサイン。
そして慌てている時だからこそしっかり選ぶこと!また10年を過ぎて、急に冷たい水になったり熱いお湯になったりなど、温度の調整の不調を感じたら、そろそろ交換のサインです。一歩早めに対処しておくと安心して暮らせます。
マンションならではのガス給湯器交換リフォームのポイントは下記で詳しくご紹介していますので、ご覧になってみて下さい。
また浴室リフォームのポイントは、下記で詳しくご紹介しています。
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