夫婦関係/夫婦円満のコツ

「夫が家にいる週末」はイライラする……妻たちの本音と4つの対策

週末になるとなんだかイライラする。頭痛やめまい、動悸がするなど体調が悪くなるという方。体調が悪い時間帯が、だんな様の在宅されている時と重なるのだとしたら、もしかすると「夫源病」かもしれませんよ。今回はその対策を伝授します。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

週末の体調不良……イライラの原因は夫!?

旦那がいるとイライラするのはなぜ?

このストレスの原因はだんな様?


週末になると、なんだかイライラする、頭痛やめまい、動悸がするなど体調が悪くなるという方。「季節の変わり目だから、疲れが出たのかな?」「そろそろ更年期なのかしら?」
と思っている方。

体調が悪い時間帯がだんな様が在宅されている時と重なるのだとしたら、もしかすると「夫源病」かもしれません。

夫源病とは「主人在宅ストレス症候群」とも呼ばれ、夫が自宅にいることで生まれるストレスから引き起こされる体調不良のこと。

夫婦向けの雑誌特集やテレビ番組でご一緒することが多い大阪松蔭女子大学教授の石蔵文信氏が本を書かれ、命名されました。

もともとは、夫が定年後、毎日家にいるようになったことから発生することが多かったため、中高年の女性に多く見られましたが、最近ではそれが30代前後の子育て世代にも広がっています
 

夫源病の発生傾向

もともとの熟年カップルの「夫源病」は、「亭主関白の夫と専業主婦」という図式がその背景にありました。夫は家では何一つせず、でも一家の主としていろいろと妻に指図をするタイプ。妻は専業主婦で、心の中には不満を抱えつつもだんな様のお世話をするのが仕事、と考えているタイプが典型です。

50代~60代になり、子育ても終わった妻は、平日昼間はのんびり昼寝をしたり、好き勝手に外出したりできたのに、夫の定年を機に生活が一変。平日昼間も、週末同様家にいる夫のために、昼食の準備などをしなければいけない。あるいは、退職をして部下のいなくなった夫から、上から目線でいろいろと口うるさく指示される。

そんな環境の変化に対して、ストレスを感じてしまうという状況です。

一方で現在、夫源病が広がっている30代前後の子育て世代は、ちょっと背景が異なります

この世代の主流は共働きカップル。「平日=のんびり、週末=忙しい」という専業主婦世代と違い、「平日=仕事で忙しい、週末=のんびりしたい」という希望を男女ともに持っています。

しかし、現実には共働きでも、男女の家事にかかわる時間には大きな差があり、家事のほとんどを妻が担っている家庭が多数を占めます。

「あー疲れた」
と、リビングでゴロゴロする夫を横目に
「私だってゴロゴロしたいわよ!」
とため息をつき、泣いている子供をほったらかしでゲームに夢中の夫に怒りをおぼえ、家事を「分担するよ」ではなく「手伝ってあげるよ」と上から発言にカチンとくるのがこの世代の妻たちです。

「手伝うってどういうこと?あなたに負い目を感じなくちゃいけないじゃない。フィフティフィフティなはず よ。家事は!」です。

つまり、平日ではなく、週末に発症するのがイマドキの夫源病なのです。

では、こんなストレスフルな週末を、少しでも心安らかに過ごすにはどうしたらいいのか?夫源病の処方箋をご紹介しましょう。
 

夫源病の対策4つをご紹介

1:頑張りすぎない
平日以上に忙しい週末。あれもしなきゃこれもしなきゃ……と、こっちががんばっているのに、だんな様はソファーでごろごろしながら、テレビを見て大笑い……。

「何で私だけが!!」とイライラするくらいなら、「やらなきゃ」と思っていることを「やーめた」と手放してしまいましょう。そりゃあもちろん、家の中はきちんと片付き、料理は完璧、洗濯物にはしわひとつない状態は最高ですが、2、3日掃除機をかけられなくても、暮らしに困ることはありません。

「無理せず楽しくできる範囲」をもう一度見直して、無理なことは恐れずギブアップしましょう。ズボラのすすめです。

2:期待しすぎない
「忙しそうな様子を見れば、きっと言わなくてもやってくれるはず」などとだんな様に、あまり期待しすぎると、予想が外れた時にがっかりすることになります。

「きっと気づいてくれる」
「心配して助けてくれる」

など勝手な思い込みや期待を捨て、「男性は言わなきゃわからない」と割り切ることが大切。やってもらいたいことがあるときは「悪いけどこれやってもらえない?」「やってくれるとムチャ楽なんだけど」とストレートに頼んでしまいましょう。

3:会話がないなら出かける
週末の妻のストレスの原因としては、前述の家事のほかに「一緒にいて楽しくない」ということもあるかもしれません。

食事の時など、「会話がなくてなんか気詰まり」という、会話レスカップルは、とにかく外に出かけましょう。見慣れた町でも、新しくお店がオープンしているなど、新しい発見があるかもしれません。外に出ると、1対1で閉鎖空間にいるのと比べて気分が変わる効果が見込めます。

さらに、家の中と比べて、外は話題になりそうな刺激が多く、会話が弾みやすいのも、夫源病の改善に効果があります。

4:実家に行くなど、だんな様から離れる
だんな様の様子を見るだけでストレスが溜まってしまうなら、自分一人、あるいは子連れでだんな様から離れるのもおすすめ。実家が近い人は実家でもいいですし、公園や児童館など子供が一人で遊べるところにいって、自分のために使える時間を確保しましょう。

カフェで1時間まったりするだけでもだいぶストレスが軽減され、心が軽くなるはずです。

週末、だんな様といるのがつらいという方は、自分の気持ちの持ち方を変えるか、居場所を変えましょう。せっかくの週末ですから、体だけでなく心もリラックスして過ごせる方法を工夫してくださいね。

余談ですが「夫源病」を命名された石蔵先生は、チャチャッと手料理はなさるわ、ブランドの細めのスーツで背筋を伸ばし、きびきびした行動をとられるわで、かっこいいのです。いつも家にしてほしいと思う理想夫だと思います。妻の機嫌が悪いという夫の皆さんは「あなた、素敵。週末はずっと一緒にいましょうね?」と妻に言われるべく、頑張ってみるのはいかがでしょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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