膠着状態続く日経平均、日銀金融政策決定会合とFOMCでどうなる?
日銀金融政策決定会合とFOMCは相場の潮目が変わる起点となる可能性があり、要注目です
チャートを確認すると世界的な株価の調整に伴い、日経平均も再び50日移動平均線を割り込みました。ただ200日移動平均線と50日移動平均線は互いに近づいており、これらの線を上抜けた、下抜けたという事があまり意味をなさなくなってきています。間もなく両線は絡み合う事になり、トレンドのないまま横ばいを続けてきた結果、相場の煮詰まり感を覚えるところです。
しかし、これは逆に言えば膠着状態の最終局面かもしれず、9月21日(水)の日銀金融政策決定会合、その夜のFOMC結果発表を機に、どちらか一方向へ大きく動き出す可能性も意識しておきたいところです。次の動きは大きなトレンドに変わる可能性もあり、できれば現金を温存し、結果と反応を充分確かめてから出動していくのが良いように思います。
今年も来るか!?9~10月の株価急落!?
恐らく日米とも9月20日(火)までは身動きとれず、薄商いの中での小動きになると思われます。一方で日銀金融政策の結果発表(21日(水)の12時前後)の21日(水)の後場と、FOMC後の23日(金)は波乱含みの展開になる可能性があるところです。また、この2日が反対の動き(一方が上げ、他方が下げ)になる可能性もあります。現在の調整がイベント前のテクニカル的な調整で、21日(水)のイベントではサプライズが無く、イベント通過後に上昇していくという見方もある一方、イベントの内容次第ということもありますが、9~10月は世界的に毎年株価が下落しやすい月であることもあり、大きな変動があるとの予想もあります。下記は1970年~2014年までの日経平均の月別騰落率の単純合計ですが、9~10月は株価下落を警戒すべき月だと思います。2016年はブレグジット後に投機筋の買いポジションが積み上げられてきたとみられる節があるだけに、21日(水)のイベントを機に決済売りが大きく出る可能性があります。
しかしながら、9~10月に大きく下がるところがあれば、そこは買いのチャンスにもなりえると思います。毎年11月からは株価の強いシーズンに入りますし、日銀による買い支えもあります。また、世界的な金融緩和が強化されており、2008年のような株価が半分になっていくような金融危機リスクには発展しにくい状況にあることもあります。いずれにしても21日(水)の日銀金融政策決定会合とFOMCは相場の転換点となりうる需要イベントですので、要注目です。
参考:日本株通信
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