200日移動平均線に到達した日経平均
日経平均が200日移動平均線(中長期のトレンド判定に利用されることが多い重要な移動平均線)に到達してきました。このまま200日移動平均線の上で推移し、200日移動平均線が下値支持線になるようですと日経平均は上昇トレンドに転換したことになります。その前まで日経平均は非常に値幅の小さい値動きで推移しており、まるで止まっているかのような膠着状態でした。これはエネルギーを溜めに溜めているような状態でしたので、ここで上離れしつつある点は、期待が持てるところです。
さて、上の図にあるように、日経平均と為替は概ね連動して推移してきました。しかし、日銀のETF買い入れが3兆3000億円から6兆円へと増額されてから、その動きには乖離がみられます。これは日銀の買い支えによる期待感から、これまで出遅れて割安に放置されていた大型の景気敏感株が買い戻された結果だと思います。
日銀の姿勢と為替がポイント
日銀と為替次第だが、基本的には上を見ていけそうな相場
今後、順調に日経平均が上げていくには日銀が闘う姿勢をどれだけ見せられるかと、為替が1ドル=100円を大きく割り込んでいくような円高に進まないことが必要と思います。たとえば、1ドル=100円レベルのままだと、今後、大手企業は業績の下方修正ラッシュとなります。殆どの企業は110円前後の前提で業績予想を出していますが、それでも前年比で減益予想を組んでいる状態です。1ドル=100円レベルのままだと間違いなく下方修正となり、それを避けるには1ドル=110円へ向けての回復が望まれるところです。
もっとも、仮に下方修正ラッシュになったとしても日銀が買い支えますし、前述のように買い入れ金額が増額されれば(あるいはその期待感が持てれば)、円高になってもリスクが埋め尽くされて上がっていける余地が出来ます。それが良いことかどうかは別として、今のところ大きな心配は要らないと思います。仮に10月頃に世界的な株価の一時的な調整があったとしても、そこは逆に良いの買いチャンスになるのではないかと思います。
そして、もしも、このようにうまく一段高に発展して行く場合には、日経レバレッジ型ETF(1570)が銘柄選択のリスクがなく、最良の選択肢の1つとなりえると思います。
参考:日本株通信
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