逆輸入で人気だったBW'S125が日本に上陸!
今でも圧倒的な人気を誇るシグナスX。既にモデルチェンジを繰り返し4代目となっています。そのシグナスXのエンジンやフレームを共通とした兄弟車両がBW'S125(ビーウィズ125と読む)です。
初代BW'S125は2代目シグナスXのエンジンをベースに生産されました。日本国内で正式に販売されるのは今回が初めてですが、過去には逆輸入車として扱われたこともあります。
初代BW'S125はベースエンジンこそシグナスXと共通でしたが、独自のセッティングが施されていました。しかし、今回リリースされた国内仕様のBW'S125はエンジンとフレームがシグナスXと共通になったので、さらに兄弟車両のイメージが強くなりました。
ちなみに現在でも台湾国内では縦目2灯のヘッドライトと2つ並んだ丸型テールライトが特徴的なBW'S Xという初代モデルの血筋を引いた車両が販売されています。
日本で販売されているBW'S125は台湾ヤマハのBW'S Rという車両がベースとなり、国内向けに仕様変更された車両となっています。
シグナスXは4代目になり先代よりも市街地の走行が快適になる仕様に生まれ変わりました。SUVのテイストを取り入れたというBW'S125は走りに違いがでるのか?
実際に街中を走行して違いを体感してみたいと思います。
BW'S125のタイヤはブロックパターン
まずはBW'S125の装備をチェックしてみましょう。兄弟車両のシグナスXと比べて共通する部分もありますが、最も違うのはタイヤのサイズです。BW'S125はシグナスXに比べてワンサイズずつ前後太いタイヤを装備しています。
タイヤパターンはオフロードのようなブロックパターンを採用しています。私が借りたBW'S125の広報車は台湾のタイヤメーカーKENDAのK761パターンが採用されていました。
メーカーは違いますが、ズーマーなどにも純正採用されているメーカーとタイヤパターンです。押し引きすると若干ゴツゴツする感じがありましたが、走り出してしまえば着になりませんでした。
またこのタイヤサイズはホンダ・グロムなどにも採用されているサイズなのでタイヤ交換を機会にロードタイヤに交換してしまうことも可能です。
BW'S125のユーティリティ装備はどうか?
シート下の収納の広さはシグナスXと同じく29L確保されています。ジェットヘルメットと合羽ぐらいはラクラク収納できそうです。台湾使用のBW'S Rと違い、国内仕様のBW'S125にはタンデムグリップとしても使えるリアキャリアが装備されています。汎用タイプのリアボックスベースが装着できるので簡単に積載量を増やすことができます。
ハンドル下部分にはペットボトルを収納する部分がありますが、シグナスXがペットボトル2本収まるのに対して、BW'S125は1本しか収めることができませんが必要充分に感じました。
コンビニフックも搭載されているので、ちょっと買い物したときには非常に便利です。
BW'S125の走りはどうか?
シグナスXと共通のエンジンを搭載しつつタイヤサイズがワンサイズずつ幅広を選択しているためBW'S125の方が安定性重視のセッティングなのかと思っていたのですが、乗り始めてみるとシグナスX以上に軽快です。
その秘密は2次減速比。エンジンのセッティングを加速重視にセットしているのでアクセルに対する反応が非常に良好。タイヤもブロックタイヤとはいえ、幅広タイヤを採用しているので直線は非常に安定しておりコーナリングのグリップ力もなかなか。
オフロードバイクのような見た目をしていることからサスペンションは前後柔らかめなのかな?と思いましたが意外にも前後とも若干硬め。ただ乗り心地は犠牲にされていません。
ブレーキもシグナスX同様に前後ディスクブレーキが採用されておりカチッと効くタッチ感の良いブレーキシステムです。
個人的にはBW'S Xを発売して欲しかったが・・・
私個人の好みで言えばBW'S RよりもBW'S Xの方がデザイン的には好きなので国内で販売するのであればBW'S Xを販売して欲しかったのですが、BW'S Rを国内販売するのに対してヤマハは国内仕様として装備を若干変更してきました。前述したリアキャリアがその一つですが、用途として通勤で使われることも多い原付2種ですからこのようなユーティリティ装備の追加はありがたいところ。
兄弟車両のシグナスXと比べてデザイン的もエッジが立っていて、走りもキビキビとしていて好印象でした。
でもできればBW'S Xも併売して欲しかった。今からでも遅くない!どうですかヤマハさん。
BW'S125 関連リンク
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