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格闘技を見ると「したくなる?」スポーツと性欲の秘密

リオ五輪の選手村では45万個のコンドームが配られたそうですが、スポーツと性欲には密接な関係があります。格闘技を見ると「したくなる」のはなぜか、の秘密をご紹介しましょう。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

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リオ五輪では過去最多のコンドーム配布数

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スポーツと性欲には意外な関係が・・・

日本チームのメダルラッシュで、盛り上がったリオ五輪。

時差の関係で日本時間の深夜から早朝が生中継の時間帯でしたから、連日寝不足だった方も多いかもしれません。開会前はジカ熱や治安の悪さ、準備の遅れなどマイナスイメージの報道も多かったですが、始まってみれば、やはり4年に一度のスポーツの祭典。表舞台でも裏舞台でもいろんなドラマが繰り広げられましたね。

裏舞台の話で個人的に気になったのは、コンドームに関する小ネタ。英紙ガーディアンなどによると、リオ五輪では前回ロンドン五輪の3倍、史上最多の約45万個のコンドームが選手らに無料配布されたのだそうです。205の国・地域から約1万500人の選手らが参加しているということですから、単純計算で1人当たり約43個、一日あたり2.5個ということに。45万個のうち、10万個は女性用コンドームで、さらに17万5,000個の潤滑ローションも配布されたそうです。

「えぇ!? オリンピック選手たちはそんなに毎晩、選手村で……!?」

と思われがちですが、実はこの取り組みは、IOCによるエイズ撲滅、そしてHIV陽性者の権利擁護プロモーションの一環。「HIVおよびAIDSの予防と健康なライフスタイルに向けてのプロモーション」として、感染予防と健康行動についての意識を高めることを目的に、2004年のアテネ五輪以来、選手村でのコンドーム無料提供が続けられているそうです。

五輪とコンドーム、そこにはスポーツと性欲の意外な関係があります。


女性の性欲が40代に高まる理由

そもそも、性欲と男性ホルモン(特にテストステロン)は密接な関係があり、男性ホルモンの分泌が高まると性欲も高くなります。「オラオラ! やるでーー! やったるでーー!」というヤル気物質なのです(セックスに限らず)。

テストテロンの分泌は、男性においては10代後半でピークを迎え、その後はなだらかに下降していきます。男性が加齢と共に性欲を失っていくのは、男性ホルモンの減少も一因です。

性欲を司る男性ホルモンは、もちろん女性にも分泌されています。女性の場合は、20歳から40歳までテストテロンの分泌が一定だといわれています。従って、20代、30代前半では女性ホルモンの分泌の量が遥かにテストステロンより多いため、女性ホルモンの働きで、男性ホルモンの働きが相対的に弱まっています。

しかし、30代後半になると卵巣の機能が衰えはじめ、40代後半以降、いわゆる更年期になると女性ホルモンが著しく減ってきます。女性ホルモン分泌が減少すると、相対的に男性ホルモンであるテストステロンが増え、男性ホルモンが優位になってきます。

これが、女性の性欲が40代ぐらいに高まる原因の一つです。40代の女性の性欲が2極化することは、以前の記事でも触れました。

そして、この男性ホルモンとスポーツの関係が、性欲に影響してくるのです。


スポーツと性欲の密接な関係

実はスポーツと性欲には切っても切れない関係があります。マラソン婚活、鬼ごっこ婚活など、筋肉を動かす、汗を流す、テンションを上げる、興奮する、達成感を味わうという体験を含む婚活は、カップルが成立する確率が高いのだそう。これも、活動を通じて男女ともにテストステロンが多く分泌するからだというのが理由でしょう。

性欲を高める男性ホルモンであるテストステロンは、そしてたんぱく質の合成を助けて筋力と筋肉を増強させる作用もあります。

つまり、筋トレなどによってもテストステロンは分泌されるので、五輪で選手村のアスリートが、試合に向けての調整トレーニングなどをすることによって、性欲が高まる場面がでてくることは十分考えられます。

また、テストステロンは「テンションの上がった状態」でも多く分泌されるため、試合後のアスリートたちも、性欲が高まった状態にあることが想像できます。こんな「ホルモンの仕業」と、4年に一度の「お祭り」の雰囲気などが合わさって、「五輪の選手村でコンドームが役に立つ」ということにつながっているのかもしれません。

日本各地の村伝説で「祭りの夜に燃える」という言い伝えがあります。神奈川のかなまら祭、愛知の豊年祭、奈良のおんだ祭などまさにテストステロンを掻き立てる素晴らしいお祭りです。皆さんも思春期の夏祭りの夜のことを思い出してみてください。ちょっぴり切ないセクシーなメモリアルがありませんか。


スポーツを見るだけでも性欲が高まる!?

テストステロンが分泌するのはスポーツをした時だけではありません。「見る」ことによっても分泌が増えることがわかっています。

スポーツ観戦なら、好きなチームが勝つ、好きな選手が活躍するような盛り上がるシーンで、男性ホルモンが高まります。鍛え上げられた身体をつたう汗、額に張り付いた髪の毛も実はイメージを掻き立てます。

また映画などなら、トレーニングをするシーンや格闘・戦闘シーンなどが効果的です。例えば、ちょっと古いですが「ロッキー」のような映画は、主人公のトレーニングシーンあり、格闘シーンありですから、実は観終わった後に「したくなる」映画といえます。そういう基準で考えると、美男美女の格調高いメロドラマより、スポーツ系・アクション系・仁侠系映画の方がデートムービーとしては、適しているのかもしれません。

もちろん、エッチなシーンを見ることによってもテストステロンは分泌します。実際に重量挙げの選手に、試合前にアダルトビデオを見せた場合と見せなかった場合では、見せた場合の方が重いものを持ちあげることができた、という実験結果もあるそうです。

「最近、ちょっと性欲が湧かないな」というカップルでしたら、映画鑑賞をするなら恋愛映画よりアクション映画、お出かけなら美術館巡りよりスポーツ観戦、ショッピングよりジムで汗を流すなど、テストステロンの分泌を意識してみると、その後の「効果」が期待できます。草食系カップルは一度お試しください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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