貯蓄/貯蓄する基本の方法

ずっと変わらない!お金が貯まる人の3つの習慣

マイナス金利だからといって、お金を貯めるための習慣が変わるわけではありません。基本は3つ。「先取り預金」「支出を減らす」「お金に働いてもらう」です。

岩城 みずほ

執筆者:岩城 みずほ

学費・教育費ガイド

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 お金を貯めるための習慣はいつも同じ

日銀によるマイナス金利政策導入以降、預貯金金利は低いままで、今ひとつぱっとしない景気が続いています。
 
お金が貯まる人の3つの習慣

お金が貯まる人の3つの習慣


マイナス金利政策の導入で住宅ローンの金利が下がったり、一時払い終身保険など貯蓄性の保険が売り止めになったりもしました。しかし、私たちがお金を貯めるための習慣が変わるわけではありませんので、今一度ポイントをおさえておきましょう。

お金を貯めるための原則は3つです。

・必要貯蓄額を先取り貯蓄する
・ムダな支出をしない
・お金にも働いてもらう


お金を貯めるのに特別な方法はありません。お金を貯めるというのは、今のお金を未来に移すことです。貯蓄と支出のバランスが大切です。

「必要貯蓄額を貯める」ということを今すぐ実行すれば、お金に関しての多くの不安や問題を解消できます。
 

今って家を買う絶好のチャンス?

ご相談の中で変わらず多いのは、「住宅ローン金利が低い今こそ、家を買う絶好のタイミングですよね」というものです。こういうご相談に見えられる方の多くは、変動金利タイプで借入れをした場合の返済計画を立てています。

「今の家賃より安い」、或は「ほぼ変わらない」金額で、マイホームが持てるということに大いに心を躍らせています。

しかし、このタイミングで、変動金利タイプでローンを組むことは、お得などころか、「老後貧乏」まっしぐらです。いつ、金利が上昇するかはわかりません。

世の中の金利が上がり始めたなと自覚した時には、すでに変動金利は上がっているということも。返済額があがったり、また、返済期間が終わっても元本が残っていたりする最悪のケースもないとは言い切れません。

また、不動産の買い時について、詳しい専門家は、「不動産の購入は、次の不況期まで待つ方がいい」ということをおっしゃっています。長期的な人口減少の影響も気になるところですので、くれぐれも慎重にしていただきたいと思います。
 

金利が低い今こそ、保険商品を?

他に多いご相談は、「預貯金ではお金が増えないので、利回りのよい外貨建ての保険商品をすすめられました」というものです。

外貨建ての保険とは、支払う保険料や、受け取る保険金が、外貨になっている保険です。今、保険会社が一番売りたい保険のようです。

・円建ての保険よりも保険料が割安
・為替変動によるリスクがあるが、利率が高い魅力的な商品
・為替が円安、外貨高になると受け取れる金額が増える
・外貨で持つ事で資産を分散できる


というのが「セールストーク」です。

しかし、パンフレットを手にしているほとんどの人は、商品の中身を正確に理解してはいません。理解できない金融商品を買うのは反対ですし、手数料が高すぎます。為替を両替する際、為替手数料だってかかります。よいという利回りだって、計算すると、年利1%程度のものがほとんどです。円高、外貨安になれば受け取る保険金額も減ります。というわけで、お金を増やすためによい商品とはいえません。
 

 お金を貯めるための基本は3つ

お金を貯めるために身につける習慣の基本は3つです。
 

 1.先取り貯金をする

自分の「必要貯蓄率」を出し(必要貯蓄率の求め方はこちらを参考にしてください)、「年間目標貯蓄額」を求めたら、12等分して、毎月、貯めていきます。或は、ボーナスを併用して月々の貯蓄額を決めます。とにかく、「お給料がでたらまず貯蓄」です。そして、貯蓄の口座は、生活費の口座とは別にして、下ろさないようにすること。下ろさなくていいように、「年間臨時支出の予算」を別途取り分けておくことです。

帰省代、冠婚葬祭費、年間保険料や車検代など、毎年、支出の決まっているものをあらかじめプールしておくのです。
つまり、

手取り年収 – (年間目標貯蓄額 + 年間臨時支出の予算)= 年間支出額

というわけです。
1年の被服費や歓送迎会の時期の交際費なども予算立てしておくと、慌てなくてすみます。
 

2.ムダな支出をしない

年間支出額が決まったら、その予算内で生活をします。12等分すれば、毎月の支出額も決まってきますね。予算内であれば、自由に使って大丈夫です。食費や光熱費など生活に欠かせない支出の他に、自分への投資のための支出や、人間関係を広げる交際費などにも大いにお金を使ってください。ただし「予算内で」です。
 

3.お金にも働いてもらう

お金を増やすためには、「自分が働いて稼ぐお金を増やす」と、金融商品に投資をして、「お金にも働いてもらう」の2つがあります。

優先すべきは、自分が働くこと。「自分が働いて稼ぐお金を増やす」ためには、時間を含めた自分への投資が必要でしょう。大いに自分の人材価値を高めるということを意識したいものです。

「お金にも働いてもらう」ためには、正しいマネーリテラシーを身につけることが必要です。人にすすめられたからでなく、自分で判断できるようになることです。基礎的なマネーリテラシーの習得のために、「FP3級」の勉強はおススメです。生活者に必須の知識を学ぶことができます。

お金を増やすためには、お金の置き場所が大切です。確定拠出年金制度やNISAを優先し、低コストの商品で運用していきましょう。

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