夫婦関係/パートナーの浮気

あなたは大丈夫?身近にあるDVの落とし穴

「殴られていないからDVじゃない」「私が悪いから夫を怒らせてしまうのだ」「愛情で夫の暴力を治したい」……。これは全部、DV(ドメスティックバイオレンス)の落とし穴に落ちている状態です。あなたは大丈夫?この機会にチェックしてみましょう。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

DVは増え続けています

身近にあるDVの落とし穴にはまっていませんか?

身近にあるDVの落とし穴にはまっていませんか?

2009年に全国の警察が認知した配偶者などからの暴力(DV=ドメスティックバイオレンス)は2万8158件で5年前の倍近くにのぼり、統計を取り始めた2001年以降の最多。増加傾向は6年連続で続いているともいいます。単純に件数が増えているというだけでなく、今まで気がつかなかった、あるいは隠されていたDVが、少しずつ表に出るようになってきたということもあるでしょう。しかし、これはまだまだ氷山の一角だと私は思っています。さまざまな誤解や思いこみと入り混じって存在しているDV。今回は身近にあるDVの落とし穴についてお話しましょう。

 

DVは肉体への暴力だけを指すのではありません

「DV=肉体的な暴力」と勘違いしている方が時々いらっしゃいます。しかし言葉による暴力もあります。大声で怒鳴って威嚇したり、ののしったり、暴言を吐いたり、という行為も立派にDVです。あるいは、家具や壁などを壊すことでパートナーに恐怖心を与える、何かで脅したりすることも該当します。「殴られていないからDVじゃない」などという間違った思い込みに注意しましょう。

「愛情」と言う言葉に騙されない

DV男性がよく口にする暴力の言い訳は「これは愛情なんだ」「お前の○○なところを直してやっているんだ」というセリフ。こんなニセ物の「愛情」に騙されないでください。愛情とは相手を尊重し、大切に思うこと。相手を自分の思う通りに変えることではありません。DV夫が愛しているのは妻ではなく自分なのです。

次ページの「DVの落とし穴」も要チェック!
 

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