第二大臼歯とは

6歳前後から生え変わりの始まる永久歯。その数は親知らずを入れて合計32本です。第二大臼歯は親知らずの一つ手前の奥歯。親知らずは萌出しない場合もありますので一番の奥歯にあたる方もいらっしゃるでしょう。生えそろう時期は12歳前後と永久歯の中でも一番最後(親知らずを除く)で、それに対して一つ手前の第一大臼歯の生え変わりが永久歯の中でも一番早い6歳頃から生え変わり始めます。

第二大臼歯のメインテナンス

奥歯というのは歯ブラシなどが届きにくく清掃がうまく出来ていないことが多い為虫歯になり易い箇所です。特に歯肉に埋もれて半分しか顔を出していない等完全に萌出していない親知らずの場合は清掃が難しく、虫歯に罹患する可能性も非常に高くなります。さらに厄介なのが、その虫歯により一つ手前の第二大臼歯にまで虫歯が及んでしまうこと。奥歯は全体的にメインテナンスの難しい箇所でありますので歯磨き指導を受けたりと日頃のお手入れ方法をしっかりと身に着けておいた方がよいでしょう。

第二大臼歯のインプラント治療の必要性

それでも何らかの理由で第二大臼歯を失ってしまうことがあります。喪失した歯を歯科インプラントやブリッジ、義歯で補う治療法は多くの方に浸透してきたのではないでしょうか。では第二大臼歯を失った場合にはどのような治療を選択するのがベストでしょうか?先述した通り非常に清掃がしにくい箇所であること。周囲炎の影響が強く、顎骨が侵食されてしまい神経が近くなってしまうこと。このようなリスクからインプラント治療を選択することに躊躇いを覚える方もいらっしゃるかもしれませんね。しかしインプラント治療をおこなう事で多くのメリットを生じる事もあります。

まずは上下どちらかのみの第二大臼歯を失ってしまった場合。本来咬み合うはずの相手があるにも関わらず歯を欠損したまま放置をしていると、時間が経つにつれて歯が動いてしまい支持骨が少なくなって隣の歯との間に隙間が出来てしまいます。それが原因でさらに抜歯をしなければいけないことがあるのです。それを予防するためにも土台からしっかりと支える事の出来るインプラント治療は効果的になります。

上下とも第二大臼歯を喪失したケース。その他の奥歯も治療しているので過剰な負担を掛けないためにもインプラント治療を行った。

上下とも第二大臼歯を喪失したケース。その他の奥歯も治療しているので過剰な負担を掛けないためにもインプラント治療を行った。

次に上下とも第二大臼歯を失ってしまった場合。奥歯は食べ物をすりつぶすことで消化や栄養の吸収を助けたり、食いしばることによる瞬発力を生み出すことにも一役かっています。物を咬むときには体重以上の力が奥歯全体にかかっています。スポーツで瞬発力を必要とする場合には100kg以上の力が加わることも。口腔内だけではない全身の健康面を支えている縁の下の力持ちのような存在であるのです。奥歯を1本でも失った場合この咬合力は圧倒的に低下し、様々な弊害が出てきます。咀嚼の問題を抱えている方は認知症のリスクが高まるという報告もあるほど奥歯の存在は重要なのです。

それぞれのベストをゴールにすること

もちろん様々なケースがありますので一概には言えませんが、基本的には本来の永久歯列を回復させるのが一番だと考えます。一昔前と違い、短いインプラントを使用した治療の効果も出ていますので、厚みの無くなってしまった支持骨に大掛かりな骨造成術をすることなくインプラントを埋入することも可能です。奥歯のメインテナンスは難しいから、どうせ見えない箇所だからという目の前の問題点だけではなく、長期的にメリットを考えて治療に踏み切ることも快適な生活を送ることの鍵となるのではないでしょうか?
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