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製菓専門生170人に聞いた!やめられないお菓子BEST10

All Aboutの人気記事「やめられないお菓子ランキング2005」の発表から十数年。今回は平均年齢18.7歳の調理・製菓の専門学校生170名にアンケートを実施して、2016年版の人気のお菓子ランキングを集計しました!さあ、イマドキの若者が「やめられないスナック菓子」はいったい何でしょう?果たして、前回のランキング結果と違いはあるのでしょうか?

久須美 雅士

執筆者:久須美 雅士

コンビニグルメガイド

2016年やめられないお菓子ランキング!人気のスナック菓子はどれだ?

2005年に「やめられないお菓子ランキング」という企画を実施しました。この記事は発表以降、常に人気記事ランキングの上位にありますが、発表から月日が経ったこともあり、今回、11年ぶりに最新状況についてランキング調査を行うことにいたしました。

前回は老若男女問わずにアンケートを実施しましたが、今回は若い人たちの傾向を知りたいと思い、新潟市中央区にある調理・製菓専門学校「シェフパティシエ専門学校」のご協力を仰ぎ、調理師・パン職人・お菓子職人の卵である学生の皆さんにアンケートを実施。それぞれに挙げていただいた「やめられないお菓子ベスト3」を集計して、ランキングを算出いたしました。学生の皆さん、ご協力ありがとうございました!
私たちもアンケートに回答しました!(協力:新潟市・シェフパティシエ専門学校)

私たちもアンケートに回答しました!(協力:新潟市・シェフパティシエ専門学校)

今回アンケートに協力してくれた学生の皆さんの平均年齢は18.7歳。前回、2005年のランキング企画時には彼らは小学校低学年でした。そう考えると、この間の11年という月日はとても長い時間のような気がします。果たして、前回のランキング結果とどれくらいの違いがあるのかも、楽しみなところです!

それでは、さっそくイマドキの若者がやめられないスナック菓子を選出コメントとともに、第10位からカウントダウン形式でご紹介しましょう!


第10位 柿の種(各社)、プチシリーズ(ブルボン)

10位には『柿の種』とブルボンの『プチシリーズ』が同位ランクイン。柿の種の発祥は長岡市の浪花屋製菓、ブルボンは柏崎市が本社があり、どちらも新潟に縁が深い品です。
「やめられないお菓子ランキング2016」10位:亀田製菓柿の種

「やめられないお菓子ランキング2016」10位:柿の種(亀田製菓)

今回のアンケートでは、できるだけメーカー名も回答してもらいましたが、柿の種は亀田製菓(本社:新潟県新潟市)と、越後製菓(本社:新潟県長岡市)を挙げている人が多かったです。

アンケート回答者の大半が「新潟在住」という地域性がでたのか、柿の種には各自こだわりがあるようで、ピーナツが欲しい人は亀田製菓派、辛さを求める人は越後製菓派といった傾向があるようです。
  • 昔から食べているので、ついつい食べたくなってしまうから(19歳・女性)
  • 辛くておいしい(18歳・女性)
  • 小さくていっぱい食べちゃうから(18歳・女性)
  • 1食分に置きかえるとコスパ的にも良いから(19歳・男性)

「やめられないお菓子ランキング2016」10位:ブルボンプチシリーズ

「やめられないお菓子ランキング2016」10位:プチシリーズ(ブルボン)

ブルボンのプチシリーズは、選びきれないほどのバリエーションがあり、どれにするのか悩むのも一種の売りとなっています。今回のアンケートでも特定の品への人気は読み取れませんでした。一口サイズでつまみやすく、量も多いので、女子が友人とシェアするのには最適のようです。
  • 種類がたくさん(18歳・女性)
  • 値段が安いし、種類がとても多くて好き(19歳・女性)
  • 大人数で分けて食べれるところがいい(18歳・女性)
  • お手頃価格!(18歳・女性)


第9位 たけのこの里(明治)

「やめられないお菓子ランキング2016」9位:明治たけのこの里

「やめられないお菓子ランキング2016」9位:たけのこの里(明治)

毎度おなじみ、『きのこの山』 vs 『たけのこの里』対決。今回はたけのこの里に軍配が上がりました(きのこの山は第48位)。クッキーのおいしさを挙げたコメントが多かったです。

きのこの山の柄(え)の部分は堅いクラッカーですが、たけのこの里はバターが効いたクッキーですので、洋菓子好きな学生にはたまらないのでしょう。
  • チョコとクッキーが一緒に食べられるのが良い(18歳・男性)
  • きのこの山より、チョコの下のクッキーがサクサクでおいしいから(19歳・女性)
  • たけのこ派だから(19歳・男性)
  • デザインが可愛い。サクサクしていておいしい(18歳・女性)
 

第7位 ポッキー(江崎グリコ)、じゃがビー(カルビー)

「やめられないお菓子ランキング2016」7位:江崎グリコポッキー

「やめられないお菓子ランキング2016」7位:ポッキー(江崎グリコ)

こちらも7位に2商品がランクインしました。

『ポッキー』は、当方がご意見番として出演したBSスカパー『モノクラ~ベ お菓子対決 グリコ vs ロッテ』(2016年5月放送)でも、ロッテの『トッポ』と比較されていましたが、プレッツェルもチョコもおいしさではトッポを上回る評価でした。チョコもビスケットも定番商品があるグリコのほうが、味覚の面からは優るのでしょうか。
  • スナックの食感がサクサク(19歳・女性)
  • 簡単に食べられてとてもおいしいから。食べやすくて良い(18歳・女性)
  • 食感が良い(19歳・男性)
 
「やめられないお菓子ランキング2016」7位:カルビーじゃがビー

「やめられないお菓子ランキング2016」7位:じゃがビー(カルビー)

『じゃがビー』は同社『じゃがりこ』と同じサイズのカップに入っていますが、じゃがりこに比べ、じゃがいもの形が残り、じゃがいもの味がしっかり出ていること、本数が少なく食べきれる(それが微妙に物足りなさを感じてまたリピートしてしまう)サイズ感が人気のようです。おそらく「きのこの山 vs たけのこの里」のような、「じゃがビー vs じゃがりこ」の戦いがあるのでしょう。
  • 味がしっかりしていて本物のイモのようでおいしいから。量が少ないから全部食べてしまう(19歳・女性)
  • じゃがいもの味がしっかりと味わえる(20歳・女性)
  • 量が少なくて食べきれるから(19歳・女性)
  • 塩加減と食感が飽きない(18歳・男性)
 

第6位 トッポ(ロッテ)

「やめられないお菓子ランキング2016」6位:ロッテトッポ

「やめられないお菓子ランキング2016」6位:トッポ(ロッテ)

コメントには『トッポ』の売りである、「最後までチョコたっぷり」を挙げた学生が多かったです。ところが、もう一つの売りである「ポッキーと違い、チョコが中に入っているので食べるときに手指が汚れない」という意見を挙げた学生がいなかったのが、少し不思議でした。

前出の番組『モノクラ~ベ お菓子対決 グリコ vs ロッテ』でのポッキーの味覚面での高評価を抑え、このランキングではトッポの方がひとつ上位にランクインしています。やはり平均18.7歳、チョコの量が多いという点が影響しているのでしょう。
  • 最後までチョコたっぷりだから(18歳・男性)
  • サクサクしていておいしい(18歳・女性)
  • 生地とチョコレートが合っている。最後までチョコが入っていておいしいから(18歳・女性)
 

第5位 堅あげポテト(カルビー)

「やめられないお菓子ランキング2016」5位:カルビー堅あげポテト

「やめられないお菓子ランキング2016」5位:堅あげポテト(カルビー)

第5位は『堅あげポテト』。こちらは男子学生の人気が高かったです。売りである堅めの食感と、ブラックペッパー味についての意見が多く見られました。
  • 歯ごたえが好き(19歳・男性)
  • カリカリしている(19歳・男性)
  • かたくてしょっぱいから(18歳・女性)
  • あのサクサク感がいい(18歳・男性)
 

第4位 アルフォート(ブルボン)


ブルボンプチモール(右側はプチシリーズ専用機)

ブルボンプチモール(右側はプチシリーズ専用機)

今回のランキングでは、ブルボン製品が多くランクインしています。

ブルボンは本社が新潟にあるせいか、スーパーやコンビニ、ドラッグストアにふんだんに商品がありますし、駅にも『プチモール』というブルボン製品自販機が設置されていますので、手に取る機会が多いということも関係あるのでしょう。

 

「やめられないお菓子ランキング2016」4位:ブルボンアルフォート

「やめられないお菓子ランキング2016」4位:アルフォート(ブルボン)

『アルフォート』はチョコレートに全粒粉ビスケットを乗せたお菓子ですが、ザクザクとした食感と甘いチョコレートの組み合わせが絶妙との意見が多かったです。
  • クッキーとチョコの相性がよすぎる(18歳・男性)
  • サイズがちょうどいい(18歳・男性)
  • チョコの甘さとビスケットのサクサク感が良い(19歳・男性)
  • 小さい頃からよく食べているから。ほかのチョコ製品は好きじゃないけど、これは好き(19歳・女性)

さて、いよいよここからトップ3の発表です!


第3位 かっぱえびせん(カルビー)

「やめられないお菓子ランキング2016」3位:カルビーかっぱえびせん

「やめられないお菓子ランキング2016」3位:かっぱえびせん(カルビー)

第3位はキャッチコピー自体が、「やめられない、とまらない」でおなじみのカルビー『かっぱえびせん』です。コメントに「やめられない、とまらない」とそのまま書いていた方も多数いらっしゃいました。つまみやすさと適度な塩味が人気の理由のようです。
  • やめられない、とまらないから(19歳・女性)
  • 塩味がちょうどいい(19歳・男性)
  • 定番だからすぐカゴの中に入れちゃう(19歳・男性)
  • たまに食べたくなる(19歳・男性)
  • カルビーが大好きだから(18歳・男性)
  • あの塩味がちょうどいい(19歳・男性)

第2位 ポテトチップス(各社)

「やめられないお菓子ランキング2016」2位:カルビーとコイケヤのポテトチップス

「やめられないお菓子ランキング2016」2位:ポテトチップス(カルビー、コイケヤ)

メーカー名の指定が無い回答も多かったため、今回は『ポテトチップス』でひとくくりにさせていただきましたが、記載があったなかでは、ほとんどがカルビーで、湖池屋との割合は6対1くらいでした。

フレーバーについて記載がある回答を集計すると、1位がのり塩、2位がうす塩になりました。アンケートのコメントは、食感と塩味に関するものが目立ちました。

  • パリパリの食感と塩味がやめられない(19歳・男性)
  • クセになる(18歳・男性)
  • 食感がいいから(19歳・男性)
  • のり塩の風味が止まらない(19歳・男性)
  • しょっぱさと青のりの風味が良い(20歳・女性)
  • 昔から家には必ずあって、いつも食べていたから(19歳・男性)
  • 一口でいける良さ。ついつい食べてしまう(18歳・男性)
 

第1位 じゃがりこ(カルビー)

「やめられないお菓子ランキング2016」1位:カルビーじゃがりこ

「やめられないお菓子ランキング2016」1位:じゃがりこ(カルビー)

さて、今回のやめられないお菓子第1位は、ダントツでカルビー『じゃがりこ』でした!この品も、食感、塩味、つまみやすいサイズという、「やめられない3要素」を満たしているのが選出理由だと思われます。街中にあるドラッグストアでは、ほぼ毎日店頭に安売品で並んでおり、思わず買ってしまうという学生も多いのでしょう。

フレーバーの記載があった回答を集計しますと、人気はチーズ→サラダ→たらこバターの順でした。若者ゆえ、あっさりした味よりもちょっと濃いめの味が好まれるのでしょうか。
  • 塩気が好みの味付けだから(19歳・女性)
  • サイズがちょうど良い!(20歳・女性)
  • 手軽に食べれて、手が止まらないです(19歳・男性)
  • フタ付き容器なので、いつでもフタを閉められると思って開封するが、結局おいしくて止まらなくなる。あと、値段が安い(19歳・女性)
  • 何本食べてもあきないから(20歳・女性)
  • 味の種類が豊富。あのかたさが好きで、食べ始めると手が止まらなくなってしまう(19歳・女性)
  • ボリボリ感(18歳・男性)
  • サイズが小さくて食べやすく、カリカリしていてあっという間に1個完食できる(22歳・女性)
  • 音が好き(19歳・女性)
 

男女別のやめられないお菓子ランキング!駄菓子派男子 vs スイーツ派女子

今回のアンケートは性別も記入していただいたので、男女別のランキングも出してみました。

●男子のやめられないお菓子ベストテン
1位:じゃがりこ
2位:ポテトチップス
3位:アルフォート、堅あげポテト
5位:かっぱえびせん
6位:うまい棒、柿の種
8位:トッポ
9位:たけのこの里、フェットチーネグミ

●女子のやめられないお菓子ベストテン
1位:じゃがりこ
2位:ポテトチップス
3位:ポッキー
4位:かっぱえびせん、じゃがビー
6位:トッポ
7位:たけのこの里、プチシリーズ
9位:ガルボ
10位:アルフォート、堅あげポテト、フェットチーネグミ (同票で3商品をカウント)
新潟エリアならでは!? ブルボンフェットチーネグミ

新潟エリアならでは!? フェットチーネグミ(ブルボン)

男女ともに、ブルボンの『フェットチーネグミ』が入っているのが、新潟エリアならではの結果だと思います(総合では12位)。

「やめられないお菓子ランキング2016」男子6位:やおきんうまい棒

「やめられないお菓子ランキング2016」男子6位:うまい棒(やおきん)

男女別の違いとしては、男子ランキングだけに『うまい棒』(やおきん)、女子ランキングだけに『ガルボ』(明治)が入っていることでしょうか。駄菓子志向の男子とスイーツ志向の女子、こういうところに大きな違いが出るんですね。

「やめられないお菓子ランキング2016」女子9位:明治ガルボ

「やめられないお菓子ランキング2016」女子9位:ガルボ(明治)

ほかにも違いとしては、アンケートに記載された品数をカウントすると、男子の48品に比べて女子は92品と、列挙された品数が倍近く違っていました。女性のほうがお菓子に対する興味が高いことが、この品数からもわかります。


キーワードの「塩味・一口サイズ」は今も変わらず

以上、2016年版の「やめられないお菓子ランキング」を紹介いたしました。

2005年のランキングとの共通商品は、柿の種(前回4位、今回10位)、じゃがりこ(前回4位、今回1位)、かっぱえびせん(前回3位、今回3位)、ポテトチップス(前回1位、今回2位)の4商品でした。やはり定番強し、カルビー強しという感じがありますね。

今回はアンケートをとった年齢層や地域性の特徴もある程度は認められますが、前回のランキングでわかった、やめられないお菓子の重要キーワード「塩味・一口サイズ」というのは、今も変わらないということが判明しました。加えて、歯ごたえの良さなどの食感も重要であることがわかりました。

皆さんも、今回のアンケートを参考に、やめられないお菓子を買ってきてパクパク食べながら、もう一度この記事をお読みになってみてください。記事が立体的に楽しめると思いますよ!

※この記事は2016年7月当時のデータに基づき作成されました(集計上、全11品を選出)

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やめられないお菓子ランキング
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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