イヤイヤ期がないのは何か問題があるの?
イヤイヤ期がない子がいるのは何故?
「イヤイヤ期」という名前が付いていますが、簡単に言うと自己主張の練習をしている時期です。子どもは赤ちゃんの頃から、泣いたりぐずったりして、自己主張しています。それに「言葉」が加わり、更に主張を上手にコントロールできないのが、このイヤイヤ期です。主張の仕方はイヤイヤ言うだけではなく、黙る・固まる等の場合もあります。またママの受け止め方で、「イヤイヤ期」だと感じないとおっしゃる方もいらっしゃいます。
結論から言うと、イヤイヤ期がないのが問題と言うことではありません。しかし、もし主張する機会を奪ってしまっているとしたら、要注意です。
イヤイヤ期がない場合、思春期にどう影響するの?
イヤイヤ期がないと、思春期に苦労すると言われたら、怖くなってしまいますよね。
そのまま思春期に入ると、大人の指図を受けて育ったという気持ちが爆発し、 激しい反抗期になるのです。また逆に、上手に主張できないことで、人との関係が怖くなり、引きこもりになるというケースもあります。その他、大人に受け止めてもらった経験が少ないと感じることから、受け入れてくれる人に対して好意を抱きやすく、 依存体質や偏った恋愛関係、人間関係のトラブルを招くこともあります。
これらのことが、すべてイヤイヤ期の影響で起きるのか? というと、色々な理由が複合的に関わりあうので、これだけと断定することはできません。しかし、主張する練習ができるかどうかは、子供の将来の人間関係に大きく影響します。自分の気持ちを上手に伝える、相手の意見に耳を傾ける。意見の違いがある場合は、歩み寄ったり、交渉したりする。成長に伴い必要になってくるこれらのやり取りの基盤になるのです。この基盤をこの時期にしっかり作ることで、先ほどお伝えしたようなリスクを回避していけると良いですね。
イヤイヤ期がない子供のチェックポイント
イヤイヤ期がないと感じたら、チェックポイントを見てみましょう。あなたの関わり次第で未来が変わります!
- 我慢している様子はありませんか?
- ママやパパの意見をおしつけていませんか?
イヤイヤ言わない子供への関わり
お子さんの個性として、黙ったり、固まったりする方法で嫌な気持ちを表現している場合には、「嫌だったんだね」と共感する言葉がけを充分にしてみましょう。その上で、言葉での表現を促していくと良いと思います。無理やりイヤイヤ言わせる必要はありませんが、主張しても良いということは伝え続けましょう。また、主張するタイミングを逸している子供については、まず親御さんの関わりを見直すことから始めると良いでしょう。お子さんの主張に耳を傾ける関わりを、今より少し増やしてみてください。お子さんのしたいことを聞きだしてあげるのも良いと思います。もちろん言いなりになる必要はありません。気持ちを聞くというプロセスがとても大切です。すぐに意見が言えなかったとしても、「意見を聞いてもらえる」「気持ちを聞いてもらえる」という体験を積み重ねることで、お子さんのタイミングで主張することができるようになりますよ。
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