万一、迷子になった時はどうする?外出前にルール作りをしよう
はじめての場所ではぐれて、親子ともどもパニックにならないよう、事前にできる準備はしておきましょう
動かない
ふと気づいたら親がいない。子どもにとっては非常に不安な状況です。そのため、パニックになって、親を探そうとあちこち走り回る子どもも多いもの。しかし、走り回れば走り回るほど、親は探しにくくなります。また、やみくもに動いているうちに、はぐれた場所から離れてしまうことも。必ず親が見つけ出すから、迷子になったと思ったら、その場でじっとしているようにと伝えましょう。屋外で雨が降ってきた時などは、「いちばん近い安全なところで、親が探しに来てくれるのをじっと待つ」ように言いましょう。
「何があっても、かならずあなたを探し出すから」という親の姿勢を見せておくことが大切です。日頃「悪い子は捨てちゃうよ」などの脅しを使っていると、もしかして自分は捨てられたのではないかと不安を大きくしてしまいます。親子の信頼関係を損なうような脅しは使わずに子育てしたいものです。
近くの大人に助けを求める
人通りがある場所なら、近くの大人に助けを求めるよう伝えましょう。シミュレーションしておくのもいいですね。子どもに「どんな人なら、助けてくれると思う?」と聞いてみましょう。おすすめは「おばちゃん」と「おばあちゃん」です。子育ての中で、子どもと密接に関わってきた人が多いからです。「おばちゃんもおばあちゃんもいなかったら、大人なら誰でもいいからね」と付け足しておくことも忘れずに。
また、「どう言って助けを求めたらいいと思う?」と聞いてみましょう。「ママとはぐれました」でもいいし、「ママがいなくなりました」でも「迷子になりました」でもいいですね。子どもがうまく言えたら「はい、わかりました。ママを一緒に探しましょう」と答えてあげましょう。子どもにとっては「こうすればいいんだ」という成功体験になります。
何度か声に出して練習しておけば、とっさのときに、泣きじゃくって何も言えなくなることも少なくなるでしょう。
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