マレーシア/マレーシア基本情報

マレーシアのトイレ事情、洗い方・流し方は?

マレーシアのトイレは、どこのトイレに行くかで、かなり事情が変わってきます。また、よく見かけるのが、床が水浸しのトイレ。これは、マレーシアならではの水洗い方式のため。気になる衛生面や洗い方・流し方、トイレットペーパーは流すことができるのか?など、旅行前に知っておきたい情報をまとめました。

古川 音

執筆者:古川 音

マレーシアガイド

マレーシアのトイレ事情は、空港やホテルなど場所によって変わる

マレーシアのお洒落トイレ

トイレの手洗い場。洗面台のないお洒落タイプ

マレーシアのトイレは、どこのトイレに行くかで、かなり事情が変わってきます。

ホテル=きれい
空港(地方空港含む)・ショッピングモール=まぁまぁきれい
バスターミナル(地方バスターミナル含む)・高速道路のサービスエリア=普通
レストラン=場所による
屋台=運による(できれば行かない方が良い)

といった感じ。

以前、クアラルンプールをツアーでまわったとき、参加者の方が「トイレチェック!」と称して、トイレに点数をつけていました。先発隊が10点満点で点数を報告。6点以上だとホッと胸をなでおろし、5点以下では意を決して突入したものです。たしか3泊5日の旅で、2か所ほど5点以下があったように思います。

どこの国でも同じですが、快適なトイレの旅をおくるコツは、“行きたくなくても、行ける場所で用を足しておくこと”です。たとえば、ホテルを出る直前、レストランで食事をした後、ショッピングモールにいるとき。これらのシチュエーションは“トイレタイム”と頭に入れておきましょう。

マレーシア独自の水洗い式トイレの使用法

手拭き用のロールペーパー

手をふくためのロールペーパーが個室外の壁に設置してある

マレーシアのトイレは、和式と洋式の2種類あります。洋式トイレは、座らずに中腰で……という人もいますが、私はさっと紙でふいて座ってしまいます。そのあたりは個人の自由です。個室にトイレットペーパーが無いことがほとんどなので、ポケットティッシュを持ち歩くか、個室の外にあるロールペーパーから使う分をいただいて、個室に入ります。使用後の紙は、トイレに流してもOKです。

マレーシア式ホースを使った洗い方・流し方

マレーシアの一般的なトイレ

壁の左にあるのが、マレーシアのトイレには欠かせないホース。また、水は壁中央のボタンを押して流す

個室にトイレットペーパーがないのは、理由があります。マレーシア人の多くは、紙を使わないからです。ご存じの方も多いと思いますが、マレーシアのトイレで必ず見かけるのが、壁に設置されたホース。ここから出る水で、手で器用に洗い、清潔にするのです。まさに手動式のウォシュレット!

ホース使用について調査してみたところ、個室内のことなので、使い方は人によって様々でした。座った状態でお尻の方からあてる人もいれば、前からあてる人も。直接ではなく、指先に水をあてながら水量を調節して使う、という人もいました。ホースは2種類あり、手元で水量を調節できるレバータイプと蛇口をひねると水がどっと出るノーマルタイプ。前者のほうが初心者向けです。

使ってみたい人は、用を足す前に、まず水量の調整の確認をしてから、使用しましょう。レバーを強く押したり、蛇口を大胆にひねったりしまうと、水がドバーッと出てきてズボンまでびしょ濡れ……なんてことにならぬように、お気を付けて。でも、もしそうなってしまっても、マレーシアの暑い風がすぐに乾かしてくれるのでご安心ください。ちなみに、このホース式トイレを使いこなしている日本人は「慣れてしまうと、紙で拭くよりも気持ちいい」と言います。

ただ、この方式のために、マレーシアのトイレの床はびしょ濡れのことが多々。実際、ホースの水で、床をさっと洗ってから用を足す、という人もいるそうです。

高速道路のトイレが意外にきれい!

高速道路の途中にあるサービスエリア

イポーからクアラルンプールに向かう高速道路内のサービスエリアのトイレ

人型マークをチェック

男性トイレ、女性トイレの見分け方は、人型のマーク。ただ色が合っていない(女性が青とか)場合があるので、よ~く見て

マレーシアの街中でトイレに行くなら、ショッピングモールが一番安心です。治安的にも安全なので、とくに夜にトイレへ行く場合はショッピングモールを目指しましょう。

また、マレーシアのトイレ事情でいつも驚くのは、高速道路のサービスエリアのトイレが意外にきれいなこと。日本並みのトイレの数の多さと清潔さです。マレーシアの旅で、長距離バスで移動した際にトイレ休憩があると思います。安心して下さい、トイレはきれいです。

トイレはどこ?と聞いてみよう

有料トイレ

場所によっては、支払いが必要なトイレもある。表示されているお金を支払う。ここのトイレの場合は、使用料は30セン、ポケットティッシュを付けると50セン(約15円)

マレーシアでは、トイレは「トイレ/toilet」よりも「レストルーム/rest room」の英語のほうが通じるように感じます。発音の聞き取りやすさかもしれません。現地語は「タンダス/tandas」。英語と組み合わせて、「Where is tandas?」と聞けば、通じます。答えはジェスチャーで読み取ってください。

マレーシアは暑い国なので、たくさん水分をとっても、たいてい汗で流れてしまうため、すぐにトイレに行きたくなる、ということはあまりありません。水分をしっかり摂って、トイレチャンスを見逃さず、楽しい旅をお過ごしください。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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