米国株は3四半期続けての減益の中で最高値に迫る

激しく上下動する日経平均、激動の1年、それが2016年のキーワードということには変わりなさそうです

激しく上下動する日経平均、激動の1年、それが2016年のキーワードということには変わりなさそうです

まず、日本株に大きな影響を与える米国株の状況を確認すると、力強くはないけれども、のらりくらりとした上昇が2か月ほどに渡って続いている状況です。S&P500指数とニューヨークダウは、2015年5月につけた過去最高値まであと2%ほどにまで迫っています。もし1年ぶりに過去最高値更新ともなれば、企業業績が3四半期連続マイナス幅を拡げ、世界経済成長見通しの下方修正続く中で、異例の快挙と言えます。

通常、1年ぶり以上で最高値更新ともなれば、それは経済や企業業績が極めて良く、過熱感や加速感を感じる中で生じるものです。冷えてきている中で久々の最高値更新というケースは見たことありません。米国のS&P500社の2015年第1四半期決算発表が始まっていますが、予想では▼7%ほどの減益、▼1%の減収となっています。減益幅は2009年以来の大きさ、しかも3四半期続けての減益で、その幅は徐々に拡大しています。

つまり、企業業績が悪化する中で、株価が高値に達しようとしている状況です。もし高値に並ぶことがあれば、ショート(売り方)に廻っても良いのではないかと考えます。2015年夏~2016年2月までに匹敵する下げ幅を、もう一度狙える気がするからです。ここから、そのような大きい下げ幅をベア型のETFなどで狙うか、それとも最高値からの小さそうな一段高を狙うか、リスクとリターンで考えれば、断然前者の方が魅力的と思います。

日本株は急反落、しかし、中期的には消費税見送りや日銀追加緩和期待で再び反発というシナリオも

ファンダメンタル的には上昇にやや無理があった日経平均

ファンダメンタル的には上昇にやや無理があった日経平均

一方、日本株を確認すると、2016年4月11日(月)~15日(金)の日経平均は急騰し、前週末比で1026円51銭の上昇となりました。しかし、4月16日(月)は一転して一時600円近く急落し、終値も572円08銭安の1万6275円95銭となっています。

株価が急落した原因はドーハ産油国会合で増産凍結が合意に至らなかったことで原油価格が急落したことや、熊本地震の影響で自動車や電機各社の生産停止が相次ぎ業績への懸念が出ていること、地震の保険金の支払いのために保険会社が多額の海外資産を売却し、日本円を買う需要になるのではないかとの思惑から円高になっていることがあります。

しかし、日経平均急騰!この上昇は本物なのか?でも書きましたが、もともと日経平均はファンダメンタル的にはこれ以上の上昇は無理なところまできていました。また、4月11日(月)~15日(金)の上昇にしても、米国株の上昇やドーハ産油国会合への期待から原油価格が上昇していたこと、中国の3月の輸出などの経済指標が良好だったことなど、いくつかの偶然が重なり、売り目線で居た多くの投資家からの急な買い戻しも巻き込んで急騰したものと思われます。日経平均先物市場では、外資系ヘッジファンド経由のアルゴリズム注文と思われるような妙な1枚買いが延々と続き、相場を買い支えてもいました。買い戻しや妙な先物オーダーがなければ、上げ幅は半分程度だったかもしれません。

ともあれ、日経平均は再びファンダメンタルに見合う水準まで再び下がりつつあるように思います。もっとも、今後、日経平均が更に大きく下落するようだと、中期的には消費税見送りや日銀追加緩和期待で再び反発というシナリオもありそうですし、震災の復興需要も期待されてくると思います。いずれにせよ、2015年は「資源安」、2016年の投資のトレンドは?で書いた通り、2016年のキーワードは「ボラタイル」(相場の値動きが激しいこと)であり、だからこそチャンスもあるという年初からの見立てに変わりありません。

参考:日本株通信

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