1.ずっと仲良しでいるためには「愛」だけでは足りない?
恋から愛へ、トキメキから愛しさへ……実はまだ、その先に、必要なものがありました。
「なかなか結婚に結びつかない」
「ケンカばかりで夫婦仲が安定しない……」
――このような相談を受けることがあります。その原因を考えてみましょう。
まず、愛というのは、「あの人、かっこいい!」「なんとなく好き!」というようなトキメキの感情から始まり、やがて「愛おしい、大切にしたい」「支えてあげたい」「苦楽をともにしたい」という気持ちに変化します。
その時点では、「愛さえあれば大丈夫!」と思うのですが、実際は、愛だけで恋愛を長続きさせることは難しいのです。なぜなら愛は、年月の経過とともに薄れたりマンネリ化しやすいものなので、別の要素で補ってバランスをとる必要があるからです。
愛しているのにうまくいかない……そんなときは、次のような要素が不足しているせいで、知らず知らずのうちに、愛が磨り減ってしまっているのかもしれません。
2.日常の行動から「信頼」を積み上げていく
恋愛関係から「結婚」を意識するのは、信頼関係を築けるかどうか。
たとえば、「浮気をしない」、「金銭感覚がしっかりしている」など日常の行動パターンを積み重ねていくことで生まれるのが「信頼」です。
たった1回や2回ではわからないこともあり、実際に行動で示さなければいけないので、すこし時間がかかります。でも、一度この信頼関係を築くことができると、彼氏・彼女から結婚相手へというように、お互いの関係を次の段階へ進めようと思えるはずです。
3.一緒にいることで成長できる「尊敬」の念
その人の生き方や知識に触れることで、自分も何かを学べる……と思えば、より長く一緒にいたくなるもの。
たとえば、「一生懸命仕事をしている」、「つらいことがあっても愚痴を言ったり、マイナス思考にならない」、「人の悪口を言わない」、「短所を長所に変換して見ることができる」、「人に優しく、ご両親や先輩、目上の人を大切にしている」など、日常生活からにじみ出る生き方の指針。
または、話を聞いていて「魅力的だな」と思う気持ちが「尊敬」へとつながっていきますから、その人の持つ知識量やスキルなどもポイントになります。
一緒にいることでその生き方や知識などから学べる点があれば、自然と「もっと一緒にいたい」と思えるのではないでしょうか? そうすると、結婚相手から「一生を添い遂げるパートナー」へと二人の関係性を進めることができるはずです。
愛は魅力、信頼は言動、尊敬は心
ずっと二人で長い人生を歩んでいきたいなら、知っておきたい要素です。
愛は魅力、信頼は言動、尊敬は心とも言えます。この3つのバランスがうまくいったとき、一生一緒にいたい人になるのではないでしょうか。
最後に、もしずっと仲良く暮らして生きたいのであれば、この3つにプラスのエッセンスとして「忍耐」も入れておきましょう。3つの要素のバランスが崩れると必ずどこかに負荷がかかります。それでも二人仲良く耐え忍び、乗り越えようとするのが「忍耐」なのです。