16年1~3月の日本株は最低水準の成績、今後はどうなる?
上記は主要資産クラス別の2016年1月1日~3月25日までの騰落率の比較です。下落率のトップはドル換算のTOPIXとなります。ちなみに、円高の影響でドル換算の下落率はまだ小さいですが、為替の影響を考えなければ約12%の下落となり、下落幅は際立ちます。同期間の株式市場は期間別には綺麗に半分に分かれました。つまり、年初から2月半ばまでは大幅に下落。2月半ばから3月25日までは下がった分だけ反発上昇し、S&P500指数やダウはほぼ年初来0%という地点で落ち着いています。ただナスダックはそこまで反発が強くなかったのと、日本株も前半の下げの方が上回り、年初来でのマイナス幅は大きくなっています。
そして、商品も基本的に前半下落、後半上昇という形なのですが、原油などは後半の上昇があまりにも大きくなった(安値から4割高)という状況です。金に関しては前半もあまり大きく下がる場面がなく、トータルの上昇幅は最も大きくなりました。
今は長期(大回り)下落トレンドの最中であることを再確認
今は長期(大回り)下落トレンドの最中であることを再確認
大回り3年に関しては、ナスダックが2011年にマイナスとなったあと、2012年に+16%、2013年に+38%、2014年に+13%と続いたことで概ね終了と見ており、2015年は乱高下の末、終盤の上昇で+5.7%でした(ニューヨークダウやS&Pは下落)。日本株(日経平均)についても2011年にマイナスになったあと、2012年が+22.9%、2013年が+56.7%、2014年が+7.1%と続いたあとで2015年は乱高下の末+9.1%となったものの2016年第1四半期はその反動から大幅安になっているという印象です。
つまり、小回り(短期)の観点で言えば今は反発の時期にあたり、2016年2月中旬から上昇が開始されたことを考えると5月中旬頃までは上昇が続くかもしれません。しかし前述にあるように、大回り(長期)の観点で言えば下落トレンドの最中にあり、その中で2月中旬からの短期反発(=小回りの上昇)が出たという見方で合っていると思います。
実際のところ、2016年1~3月の下落期間(前半)と上昇期間(後半)を見ても、値幅は同じであっても前半の下落期間の方が出来高もパワフルで、より強いトレンドを感じました。
参考:日本株通信
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