iPhone/iPhone SE

「iPhone SE」は日本人に最適なコンパクトモデルだ(2ページ目)

アップルが3月21日(米国時間)に発表したiPhoneの新機種「iPhone SE」は、「iPhone 5s」のデザインを踏襲しながらも、中身を「iPhone 6s」相当の性能に大幅アップした、片手持ちでの利用に最適な日本人好みのスマートフォンに仕上がっています。

佐野 正弘

執筆者:佐野 正弘

携帯電話・スマートフォンガイド

片手操作に最適なコンパクトさが魅力

もっとも、iPhone SEは3D Touchが搭載されていない、LTE-Advancedに非対応なので通信速度が最大150Mbpsに制限されるなど、iPhone 6sと比べれば不足している機能がいくつかあるのは事実です。しかしながらこれだけの機能や性能を、従来より小さなボディに凝縮したことは、非常に大きな価値があります。

iPhone SE

iPhone SEはLTE-Advanced非対応で、通信速度は最大150Mbpsまでとなる


というのも、iPhone SEの最大の価値は、そのボディサイズにあると言っても過言ではないからです。最近ではスマートフォンの大画面化が進み、iPhone 6sで4.7インチ、iPhone 6s Plusに至っては5.5インチと、より大きな画面が採用されています。画面が大きければ確かに動画などは見やすいのですが、その分片手では持ちづらく、操作がしづらくなってしまいます。

iPhone SE

大きい順に左からiPhone 6s Plus、iPhone 6s、iPhone SE。大きいモデルは画面が見やすく、小さいモデルは片手で持ちやすいのがメリットとなる


スマートフォンで最も多く利用されているアプリはコミュニケーションであり、コミュニケーションする上で重要なのは文字入力です。その文字入力に関して、日本では片手で文字入力できる「フリック入力」が定着していることから、スマートフォンも片手で操作できるサイズ感が求められている訳です。

iPhone SE

日本では片手で入力しやすい「フリック入力」が広く普及しているため、片手操作できるコンパクトなスマートフォンに対するニーズが高い


ですが海外では両手で文字入力することが一般的であるため大画面スマートフォンが受け入れられやすく、5インチを超えるサイズのスマートフォンが人気を博しています。しかもスマートフォンメーカーは最近、端末を世界中で販売してコスト効率を上げることを重視する傾向が強く、日本固有のニーズに応えることが難しくなっています。そうしたことから最近では、日本でも5インチ以上の大画面スマートフォンが多くを占め、4インチクラスのスマートフォンは姿を消しつつあるのです。

それだけに、4インチサイズで非常に高い性能を備えたiPhone SEは、片手操作を好む日本人に最も適したスマートフォンとして、非常に重要な存在といえるのではないでしょうか。片手操作にこだわってiPhone 5sを使い続けていた人が機種変更するのに最適なのはもちろん、「もっと小さいサイズのスマートフォンが欲しかった」という人にもお勧めできる1台です。

加えてiPhone SEは、SIMフリー版でも16GBモデルで52800円、64GBモデルで64800円。最も安価な16GBモデルで86800円かかるiPhone 6sと比べ、3万円以上も安く購入できます。3~4万円前後が主流のSIMフリースマートフォンと比べても、大きな差がないのはとても魅力的なポイントでしょう。

【関連リンク】
iPhone SE - Apple(日本)
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※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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