失恋した男性が立ち直るため……パートナーから告げられた突然の別れ
突然の一方的な別れに、心が追いつかないときこそやるべきことがあります。
「女は上書き保存、男は名前をつけて保存」という言葉がありますが、一般的に男性は失恋のつらさを引きずりやすいといわれています。
「昨日まで普通に相手と過ごしていたのにいきなり失恋してしまった」
「いきなり音信普通になってしまった」
「ある日突然、離婚をつきつけられた」
そんな時、どのように立ち直ればよいでしょうか? 今まで3500人の異性コミュニケーション事例を見てきた経験から、その方法を探っていきましょう。
実際に、こんな相談を受けたことがあります。
相談者のIさん(男性・36歳)は、同棲し、結婚を考えていた交際相手からいきなり別れを告げられました。しかも、別れの理由として告げられたのが「あなたは人間として尊敬できない。もう異性としての魅力も感じない」という辛らつな内容で、さらにショックを受けてしまったのです。しかし、彼はすぐに改善していくから復縁して欲しいと、必死で交際相手に謝りました。
家事を手伝ったり、マナーを直したりと、献身的になった彼だったが……。
その後、彼は日常的に彼女から指摘をうけていたさまざまなことを改善していきました。それは、例えば、こんなことでした。
・食事中に彼女から「食べ方が汚い!」と言われることがあったので、「食事のマナー」について動画や本で研究。
・「いつまでも皿を放置して洗ってくれない」と以前に注意されたことを覚えていたので、積極的に後片付けや皿洗いをする。
・「仕事が終わるのが遅い」と言われていたので、仕事を途中で切り上げてまで急いで帰る。
……とにかく、考えられることはすべてやったと言います。
復縁を目指すより、“新たな出会い”を求めるべき
「とにかく、どうにかして復縁したいです……。
毎日、辛くて、辛くてしょうがありません」
家にひきこもって、もう誰にも会いたくない……そんな気持ちのときこそ行動を起こしましょう。
私のところにやってきたときの彼は、精一杯の改善をした「緊張感」と、それでも許されなかった「絶望」が入り混じり、うなだれるように立っていました。そしてIさんは肩を震わせて私に伝えてくれました。
「今月、彼女にプロポーズするつもりだったんです……。
今後、私は、どうすればいいでしょうか?」
「本当につらいでしょうが、“新たな出会い”の可能性がある場所に顔を出してみましょう」
元彼女についての恋愛相談に来たつもりの彼は当然、「でも……」と躊躇していました。私は、恋愛で落ち込んでしまった時、「悲しみのあまり部屋でうずくまっていたい」と思っても、とにかく外に、外に、出て行ってくださいと指導しています。
どうしても気持ちが落ち込んで行動できないときは、別の目的や理由を作ってみましょう。
「友達を食事に、誘ってみる」
「社会勉強のために、習い事に通ってみる」
「音楽を聞くために、コンサートやライブに行ってみる」
……そんな風に、出かけることともう1つ違う目的や理由を作るのです。そして、失恋の傷が癒えるのを待つことなく、新しい恋に向かってムリヤリにでも動き始めるのです。自分を奮い立たせて、良い意味で「自分をだまして」みてください。
失恋直後は、新たな恋愛に向かうチャンス
友人のパーティやコンサート、習い事など、出会いのある場所へ行動をはじめましょう。
失恋直後、「自分をだます」べきなのはなぜでしょうか。
失恋をすると今の気分は「最悪」の二文字でしかない、と思われるでしょう。ですが、失恋には、実は大きな「メリット」があります。
それは、別れによる大きな「出会い」のチャンスが待っているということです。
なぜなら、失恋後というのは自尊心が傷つけられるので、良く言い変えれば、ふだんよりも「謙虚」な精神状態になっています。
そんな状態で、少しでも女性から褒められると、大変勇気付けられ、言葉ひとつひとつが嬉しくなります。すると、その思いは相手に伝わり、相手も嬉し くなり、お互いの良い感情の交流が生まれ、恋愛感情が相乗効果で高まっていきます。
そう、失恋後の人は「とても恋をしやすい」状態になっているのです。そんなときに、もう連絡すら拒否している元恋人へアプローチを続けてストーカー扱いされているのは、お互いにとって損でしかありません。
そして、私はIさんへの新たなミッションとして、「前のパートナーより素敵な人を探しましょう」と伝えました。もちろん、それには自身の「内面と外見の魅力」を鍛え、自身の魅力を見つめ、自己研鑽に勤しむ必要があります。
1ヶ月後、Iさんは、新たなパートナーと交際に至ります。もう、そこには、失恋のつらさにうなだれたIさんの姿はありませんでした。
どうしようもない時こそ、良い意味で自分をだます!
By.坂井敏昭
※人物が特定できないように若干ストーリーを変えております。
※精神疾患による落ち込みの場合はその限りではありません。
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