株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

今のうちに買っておきたい4月優待銘柄

株主優待が人気の企業は、権利確定日に向けて優待目的の買いが入りやすくなる傾向があります。早いうちに株主優待銘柄に注目することで、値上がり益が期待できるでしょう。今回は、今のうちに買っておきたい4月株主優待銘柄をご紹介します。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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4月にオススメの株主優待銘柄

株主優待が人気の企業は、権利確定日に向けて優待目的の買いが入りやすくなる傾向があります。早いうちに株主優待銘柄に注目することで、値上がり益が期待できるでしょう。今回は、今のうちに買っておきたい4月株主優待銘柄をご紹介します。

4月オススメ優待銘柄その1「東和フードサービス<3329>」

【業務内容】東京都内を中心に、「椿屋珈琲店」「ダッキーダック」などの外食店の展開をしています。
【単元株数】100株
【最低購入金額】16万5000円(2016年2月12日時点)
【権利確定月】10月末日、4月末日
【配当利回り】0.91%(2016年2月12日時点)
【優待内容】同社店舗で利用できる食事券

【100株以上200株未満】500円相当の優待食事券10枚(中間・期末各5枚)
【200株以上600株未満】500円相当の優待食事券20枚(中間・期末各10枚)
【600株以上1,000株未満】500円相当の優待食事券40枚(中間・期末各20枚)
【1,000株以上】500円相当の優待食事券60枚(中間・期末各30枚)

※希望の株主には優待食事券に代えて自社製品の詰合せを贈呈

東和フードサービス<3329>の優待内容は、保有株数に応じて同社直営店で利用できる優待食事券です。同社の優待が使える店舗は、東京都内を中心に、「椿屋珈琲店」「ダッキーダック」「スパゲッティ食道ドナ」「ぱすたかん」「こてがえし」などがあります。同社は、日常+αの贅沢感を経営理念に、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出すような店作りに、女性からの支持が高い店舗運営を手掛けています。関東圏にお住まいの方にとってはとても魅力的な優待内容です。また、近くに同社店舗が見当たらない場合でも、食事券を製品詰め合わせと交換し、利用することも可能です。その魅力的な優待内容から、優待権利確定日に近づくほど投資家の注目を浴び、買いが入りやすい傾向があると言えるでしょう。

では、同社株を、今のうちに購入した場合どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は、同社株を2月末に購入し、4月権利確定日前に売却した場合の検証を行います。この検証のとおりに売買をすると、株主優待は取れませんが売買益のパフォーマンスの大きさを確認することができます。

■検証結果■
システムトレードの達人

システムトレードの達人

勝率: 90.91 %
勝ち数: 10 回
負け数: 1 回
引き分け数: 0 回

平均損益(円): 24,501 円  平均損益(率): 12.25 %
平均利益(円): 28,022 円  平均利益(率): 14.01 %
平均損失(円): -10,699 円  平均損失(率): -5.35 %

合計損益(円): 269,516 円  合計損益(率): 134.76 %
合計利益(円): 280,215 円  合計利益(率): 140.11 %
合計損失(円): -10,699 円  合計損失(率): -5.35 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 26.191
平均保持日数: 47.45 日

検証結果を見てみると、勝率は90.91%、1トレードあたりの平均損益は12.25%です。勝率が高く平均損益もプラスとなっていることから、良好な成績と言えるでしょう。優待権利確定日の約2カ月前から早めに注目しておくことで、高値掴みして、損失を被るリスクが低くなるでしょう。

4月オススメ優待銘柄その2「トーエル<3361>」

【業務内容】関東エリアを中心にLPガス事業を展開し、平成14年からは「ウォーター」事業も手掛けています。
【単元株数】100株(優待を得るには最低500株必要)
【最低購入金額】33万5000円(2016年2月12日時点)
【権利確定月】10月末日、4月末日
【配当利回り】2.24%(2016年2月12日時点)
【優待内容】

【500株以上】1,500円相当の自社取扱商品(ピュアウォーターなど)
【1,000株以上】3,000円相当の自社取扱商品(ピュアウォーターなど)

トーエル<3361>の優待内容は、ミネラルウォーターを始めとする自社製品です。昭和38年の創業以来LPガスの供給を行ってきましたが、近年はその物流システムを活用し、「地球で一番きれいな水」と言われる「ハワイウォーター」などの販売を手掛けています。飲料水は日常生活に欠かせないものなので、普段使いはもちろん、非常時用の備蓄水として常備しておくなど使い勝手がよいと言えるでしょう。その魅力的な優待内容から同社優待の人気は高く、優待権利確定日に近づくほど、投資家の注目を浴び、買いが入りやすい傾向にあります。

では、同社株を今のうちに購入した場合どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は同社株を2月末に購入し、4月権利確定日前に売却した場合の検証を行います。早くに購入し「権利確定日前」に手仕舞いを行うことで、早目に購入した場合の値上がり益のパフォーマンスを確認することが出来るでしょう。検証結果は、以下の通りです。

■検証結果■
システムトレードの達人

システムトレードの達人

勝率: 88.89 %
勝ち数: 8 回
負け数: 1 回
引き分け数: 0 回

平均損益(円): 28,344 円  平均損益(率): 14.17 %
平均利益(円): 31,986 円  平均利益(率): 15.99 %
平均損失(円): -790 円  平均損失(率): -0.40 %

合計損益(円): 255,099 円  合計損益(率): 127.55 %
合計利益(円): 255,889 円  合計利益(率): 127.95 %
合計損失(円): -790 円  合計損失(率): -0.40 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 323.910
平均保持日数: 47.44 日

検証結果を見てみると、勝率は88.89%、1トレードあたりの平均損益は14.17%です。勝率が高く、平均損益もプラスとなっていることから、株価の値上がりが期待できる銘柄と言えるでしょう。権利確定日の前の早めうちに優待銘柄に注目することで、高値掴みして損失を被るリスクが低くなります。

注目度の高い人気の優待銘柄は、権利確定日が近づくにつれて株価は上昇していく傾向があります。権利確定日直前にあわてて購入し、高値掴みで不用意な損失を被ることのないように気を付けましょう。

4月は、1年の中でも優待権利が確定する銘柄が、7月、10月に次いで三番目に少ない月です。数が少ない分、優待狙いの買いが集まりやすく、今回ご紹介したような人気優待銘柄ほど株価が上昇しやすい傾向があります。早いうちに好優待銘柄に先回りすることで、お得に優待銘柄を獲得することが出来るでしょう。

今回の検証はあくまでも過去の株価データを用いた検証であり、未来の結果を表してはいません。しかし、株の売買を行なう際に、今回のように簡単な検証を行うことで、これから行おうとしている投資がどの程度のリターンを期待でき、どの程度のリスクがあるのか事前に把握することができます。検証を行ってから投資すればきっと安心感が違うことでしょう。みなさんも投資する際には一度検証してくださいね。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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