マイナス金利=定期預金金利マイナスではないが
金融に詳しくない人にとって、「黒田バズーカ」とか「チャイナショック」といった言葉の意味はよく分からないと思います。しかし、ここしばらくはなにやら大変なことが起きているのかも、と思っている人が多いのではないでしょうか。そう、「マイナス金利」です。普通に銀行にお金を預ければ「元本は守られ」、かつ予め提示されている「利息がつく」のが預金の基本的なしくみです。つまり必ずプラスになるはずです。ところが「マイナス金利」です。怖いことになりそうな気がします。
結論を先にいえば皆さんの普通預金、定期預金の金利がすぐマイナスになるわけではありません。銀行と日本銀行とのあいだで生じる一部の資金にかかる金利に設定されるものなので、銀行と個人の間までは影響しないしくみだからです。
しかし、こういう時期に普通預金や定期預金をこのままでいい、というわけではありません。マネーハック的にも考えてみたいと思います。
1月預けても10年預けてもいくら預けても利回り同じという異常な時代
銀行のホームページには預金金利について一覧できるページがあります。預貯金の利回りは、一般的に「まとめて高額預けると高利回り」になり、「長期間預けると高利回り」になる関係があります。300万円預けるとスーパー定期という高金利がつき、1カ月より10年定期のほうが高金利になる、といった具合です。ところが、マイナス金利導入後の金利一覧表はすごいことになっています。なんと「1カ月預けても10年預けても金利は同じ(年利で比較する)」「1万円預けても300万円預けても金利は同じ」という状態なのです(2月10日時点の某メガバンクのデータより)。
これは率直にいって異常な金利状態です。今まで低金利だ超低金利だと言われていてもここまで差がないことはなかったからです。
ここまで極端な時代には、お金の預け先や増やし方について考える必要があります。