使用済収集の難関「奥の細道」小型シート
「奥の細道シリーズ」で収集が難しいのは、ズバリ小型シートの使用済です。「奥の細道シリーズ」と同じ図案の切手を平成元(1989)年3月と8月に2度に分けて小型シートとして発行したものですが、無目打なので切手だと分かりにくく、あまり郵便には使われませんでした。そのため、今となっては発行当時に使われた使用済で収集するのが至難の業となっています。小型シートは欲張らずに使用済完集を目指そう!
友人の切手ディーラーの方によると、目打有りの通常の「奥の細道シリーズ」の使用済に対して、無目打の小型シートの使用済が出現する確率は1%程度ではないかとのことです。それだけ難しい切手なので、あまり消印をより好みをせずに数を揃えていくのが基本だと思います。消印党なら平成彫刻ローラー
上記のリーフを見ても明らかなように、「奥の細道シリーズ」小型シートで圧倒的に多い消印はローラー印です。ということであれば、年号部分が更植式ではなく、彫刻したタイプの平成元年彫刻ローラーを探してみるのも面白いかもしれません。この平成元年彫刻ローラー印とは平成元年限定の珍しい消印で、東北・四国・中国の一部の郵便局で使用されました。彫刻式のものは年号部分の文字が更植式に比べて大きいので、目が慣れてくるとすぐにわかると思います。いかがだったでしょうか。この記事を通じて、「奥の細道シリーズ」の中に、それぞれの楽しみを見つけていっていただければ幸いです。次回の記事では南極の昭和基地内分室についてお送りしたいと思います。