十人十色のパーソナリティーと環境に合わせた治療計画
細部まで確認できる「マイクロ顕微鏡」。治療計画を立てるためには、しっかりとした事前診断が必須です。
そして日本の国民は1億2千万人。十人十色という言葉の通り、多くの日本国民がいても全く同じ生活環境、パーソナリティーを持つ人はいないでしょう。
その人その人に合わせたオーダーのスーツを作るように、ひとりひとりの生活環境やパーソナリティーに合わせて、治療計画を立てられる歯科医院を探すことが理想的です。
実例1:仕事が忙しくてなかなか通うことができない方
例えば、仕事が忙しくてなかなか通うことができず、可能なかぎり回数を減らして治療してほしいという患者さん。実際に、通う回数が多くて途中で挫折してしまうというお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?どうして皆さんが通院の回数を疑問に思ってしまうのか、ということがポイントです。最初の治療計画を立ててもらう段階でここを解決できていないと、長期間ずっと同じ治療をしていて進んでないのではないだろうか?どうして何回も通わなければならないのか?この医院は長いから別の医院に行こう!という不安を覚えてしまいます。
治療の適切な回数と現在の進行具合、次回はどのような治療を行い、最終的にゴールを迎えるのはいつ頃なのか。こうした明確な治療計画をはじめに話してもらえる医院であれば、変更があった場合や疑問に思ったときに、皆さんの方から主治医に確認し、納得することも苦痛ではないでしょう。
実例2:海外に赴任していて、一時帰国の間に治療を進めたいという方
例えば、現在海外に赴任しており、一時帰国の間に治療を出来るところまで進めたいという要望をお持ちの場合。海外は保険診療という概念がない国もあれば、治安や国の財政によって安心して歯科医院を訪れることが出来ないという国もあるのが現状。自分の体の一部を治療するのですから、より安全で信用できる治療を受けたいと考えるのは当然の欲求です。帰国の頻度や滞在時間、滞在中に何をするのか。滞在中は比較的自宅やホテルでゆっくりできるのか、人前に出なければならない日が有るのか、お酒を飲む付き合いがあるのか等といった状況をしっかりとヒヤリングしてくれる主治医に出会えると、あらゆる可能性を踏まえて治療方法を提案してくれることでしょう。
お酒を飲むのであれば血流が良くなるので外科処置はなるべく避けておいた方がよいし、人前に出るのであれば抜歯など腫れる可能性がある処置は事前に把握しておきたいですよね。皆さんの置かれているTPOに合わせた治療を提案してもらうことも医院選びの選択肢になるのかもしれません。
実例3:高齢により移動が負担で通うのが難しい場合
また、高齢の患者さんの場合、今までは何とか治療に通えていたが移動の負担が大きくなり、これからは通うのが難しそうだということもあります。超高齢化社会の日本においてそういった患者さんはこれから更に増えていくことでしょう。通えないからもう歯科診療が受けられないというのではなく、今までと同じ診療は出来ないかもしれないけれど、引き続き診療してもらうために訪問診療に来てもらったり、通える頻度が減っても口腔環境を保つために手入れのしやすいタイプの入れ歯に変更してもらうなど、あらゆる可能性から治療計画を提案してもらうこと、臨機応変に治療方針を変更してもらえることが大切になります。
安心してゴールに向かうために
今ではおなじみの歯科用3DCT。レントゲンだけでは確認できないことも3DCTでしっかりと診断。
初診時のヒアリングとカウンセリングをしっかりとしてもらうこと、ひとりひとりのパーソナリティーと生活環境に合わせてできるだけ生活や仕事への影響が最小限になるように治療計画を立ててもらい、スムーズに治療が進むように事前準備をしてもらうことが肝心なのです。
治療を受けるにあたり疑問に感じたことや説明を受けてよく理解できなかったこと等をそのままにせず、主治医に確認すること。治療計画を皆さん自身が把握することも、安心して治療のゴールを迎えるための近道です。