夏目坂から梯子坂、旧小笠原邸へ

早稲田通りに小倉屋という酒屋がある。講談に「高田馬場の仇討ち」というのがあって、堀部安兵衛が八丁堀にある長屋から、走りに走り、馬場下までやってきて、ここで酒を飲んで坂を駆け上がっていく。
江戸時代から続く老舗の酒屋さん

リカーショップ小倉屋 新宿区馬場下町3 小倉屋ビル 1F

その酒屋がこの小倉屋さん。堀部安兵衛がのぼった坂は早稲田通りを西へ、穴八幡方向にある。早稲田通りからは垂直、馬場下の交差点から南に方向へ坂をあがっていくのが、夏目坂だ。
この場所に夏目漱石の生家があった

「夏目漱石誕生之地」という石碑が建っている

小倉屋さんの隣はかつて夏目漱石の生家があった場所。かつては牛丼の吉野家さんがあったが、今はやよい軒になっている。夏目坂は、早稲田から若松町、河田町へ続く坂だ。真っすぐではなく、妙に曲がっていたりするのが、昔の坂っぽい。

明治17年創業の天ぷら屋「高七」さんも夏目坂にあり、以前記事にしたこともある。

夏目坂をあがると大久保通りに出る。大江戸線の若松河田駅から東新宿駅方向へ下る坂を団子坂というそうだ。
諸説あるが、雨が降ると泥団子のようになったからだという説もある

都内にいくつかある団子坂のひとつがここにもある

そして、この先、少し路地を入ったところにあるのが梯子坂だ。昔の案内板はこんなかんじだった。
木製で味わいがあるね

2005年の梯子坂の案内板

そして、これが今の案内板だ。書かれている文言も少し違う。以前のものは「坂道急にして恰も梯子を登るが如し」と豊多摩郡誌の記述を紹介している。それにたいして、今のものは、「坂道が急で、あたかも梯子を登るようであった」とわかりやすい表現になっている。
あたかも梯子をのぼるような急な坂だった

今の梯子坂の案内板

行ってみるとわかるが、坂としてはかなりマニアック。知る人ぞ知る坂だ。実はNくん、この近所に住んでいたので、知っていたのだそうだ。
実に楽しそうに撮影をしてた

2005年、坂を撮影するNくん

そして、こちらが今の坂の様子。同じ場所から撮影してみた。手すりなどは昔のままだ。
手すりなどは昔のままだ

本当に急な梯子坂

坂を堪能したあとは、大久保通りを若松河田駅方向へ戻り、旧小笠原邸でコーヒーを飲んだ。
10年前と変わりない

旧小笠原邸 新宿区河田町10-10

昔と同じようなかんじだ。この日は温かかったので、中庭でコーヒーをいただいた。これも昔と同じ。2005年10月31日にNくんと話したのは、年内にあと数本の記事をあげてもらいたいとのこと。じゃ、皇居一周しようか、神宮のいちょう祭りもいいね、などという話をした覚えがある。
ゆっくりした時間が流れていく

ホットコーヒーと焼き菓子のセット

この日も、Oくんと今後どういう散歩をしようかなど話し合った。

10年前の散歩も楽しかったが、今回も十分楽しかった。「あまり変わってませんでしたね」と以前の記事を見比べて、そう言ったOくん。その時は僕もそう思ったが、過去の写真を見比べてみると、微妙に変わっているのがわかった。

また、10年後、ここを歩きたい。

今回のコースはこちら。

2005年の動画もあった。
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