ジャカルタではタクシーが主な移動手段
ジャカルタには地下鉄などの公共交通機関が発達しておらず、現地でのアテンドが無い限り海外からの出張者・旅行者の主な移動手段はタクシーになります。タクシーに関する基本情報は、こちらの記事をご参照ください。参考記事>>地下鉄がない! ジャカルタの交通機関を使いこなそう
さて、近年日本からの出張で訪れる方も増えており、ガイドの周りでもよく下記のようなタクシーのトラブルを聞きます。
・タクシーの運転手が実は道を知らなった
・スマートフォンの地図でナビをしたが、片言の英語すら通じず大きく遠回りされた
・お釣りを少なく渡された
予想外の状況に出くわす前に、状況を理解しておくことで心の準備ができます。
ジャカルタのタクシードライバー事情を理解する
誤解を恐れず言えば、ジャカルタのタクシードライバーはプロではない人も多いです。もちろんこの道何十年のプロドライバーもいます。しかし、一方で会社がつぶれた、地方から出てきた、などの理由でタクシードライバーになる方も多く、道を知らないドライバーに出会うことも多々あります。さらに困ったことに、ほとんどの場合「行けない」、「知らない」とは言いません。特に「だまそう」という悪意があるわけでもなく、そういう文化・国民性だと割り切ってください。有名なホテルやショッピングモールなどはさすがに大丈夫ですが、オフィスビルや企業名、通りの名称や住所を目的地とした場合、近隣住民や、時には他社のタクシードライバーに聞きながら目的地まで進むことも珍しくありません。
また、英語が通じないことは日常茶飯事です。英語が比較的通じると言われているブルーバードタクシーでも、運が悪ければ英語がわからないドライバーに出会うこともあります。
そして極め付けは、小さいお釣りは返さない。これも文化的なものと割り切ってください。例えば、運賃が73,500 IDRだったとして、100,000 IDRを渡したとします。通常は運賃を切り上げて75,000 IDRと計算し、ドライバーは25,000 IDRを返してきます。たまにひねくれたドライバーだと、20,000 IDRしか返してくれなかったりもします。乗客が外国人だとお釣りをごまかそうとするドライバーもいます。
地図と片言のインドネシア語でトラブルを最小限に抑える
現地に一定期間住んでいる外国人でも、「ドライバーが道を知っているかどうか」、は察知できないこともあります。ただ、道案内に関してはスマートフォンと片言のインドネシア語である程度は意思を伝えることが可能です。また、お釣りについても主張はすることができます。今回は知っておくといつか役に立つかもしれないタクシーインドネシア語をご紹介します。インドネシア語は難しい文法がなく、簡単な言語と言われています。実際、単語を並べるだけでも意図は伝わります。ただし、1点ご留意いただきたいのですが、筆者は専門教育を受けたインドネシア語の教師ではありません。外国人が生活していく中で自然に身についたサバイバルインドネシア語なので、教科書に沿った使い方ではないかもしれません。今回ご紹介するのは、きちんとした語学ではなく、旅行に役立つ会話文としてご覧ください。
行き先の指示で使う単語
まずは乗り込んだ瞬間に使う言葉です。・サンパイ ク ~ (sampai ke ~) → ~へ向かってください
タクシーに乗り込んですぐに使う言葉です。有名な場所の場合は、これで目的地が伝わります。
・アラー ~ (arah ~) → ~の方向です
だいたいの方向やエリアを伝える際に役立ちます。ラは巻き舌で発音するのがポイントです。「アラー クニンガン」などと伝えると、「クニンガンの方です」の意味となり、おおむねの位置を伝えられます。
・リワット~ (lewat ~) → ~を通ってください
ある程度地理を理解しており、経由を指定したい場合に便利です。
・トル(tol) → 高速道路
ドライバーから「トル?」と聞かれた場合は、「高速道路使いますか?」という意味です。