3000安打は7月に達成か?
残り65安打まで迫った偉業。達成はいつに?
残り65安打と迫っている偉業の“Xデー”はいつか? 大リーグ公式サイトでは、達成日を7月5日(日本時間6日)のメッツ対マーリンズ戦(シティ・フィールド)と予想した。今年のメジャーリーグの中で、それだけ関心が高い証拠だろう。
このイチローが所属するマーリンズに強力な“助っ人”が加入した。日本でもお馴染みの台湾出身の先発左腕、元中日のチェン・ウェイン投手(30)が、5年総額8000万ドル(約94億4000万円)で契約に合意したのだ。
チェン・ウェイン投手、4つの強みとは
チェンは2004年に中日に入団し、2011年までに通算36勝30敗、防御率2.59の成績を残した。自由契約となった2012年にオリオールズ入りし、4年間で3度の2ケタ勝利を記録するなど、メジャー通算で117試合、46勝32敗、防御率3.72をマークした。チェンの凄いところは4つある。1つ目は、故障の少なさだ。メジャー4年間で3度31試合以上に先発し、185回2/3以上投げている。昨季、先発ローテーション投手に故障者が続出したマ軍にとっては非常に心強い。2つ目は、制球力の良さ。全投球の2/3がストライクで、ストライク先行率で彼を上回る先発投手はナショナルズのマックス・シャーザー(昨季、ノーヒットノーランを2度達成)しかいない。3つ目は、果敢に内角攻めができること。昨季、左腕の先発投手の中で右打者の内角に投げ込む率は、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、ジェフ・ロック(パイレーツ)に次ぎ3番目に高かったという。そして、4つ目は、走者を背負ってからの強さである。過去3年で100イニング以上投げた投手は80人いるが、その中でもチェンは得点圏に走者を背負った場合の失点が極端に低い。ピンチにこそ強いのだ。
マ軍には、メジャー最強のパワーヒッターであるスタントン、スピードスターであるイエリッチ、首位打者と盗塁王に輝いたディー・ゴードンと野手陣には若きスターたちが揃っているが、投手陣は弱い。それだけにチェンの加入はこの上ない朗報だ。
イチローに注目が集まる今季だが、もう1人の日本プロ野球経験者であるチェンの活躍にも目が離せない。