子育て/子育てに役立つ最新心理学

今年は笑って過ごす! ママのポジティブ改革三か条

今年のお正月にはどんな抱負を語りましたか? ママであれば、子育ての目標を掲げた方も多いのではないでしょうか? 今日は、年初の抱負に加えたい「ポジティブ育児のコツ」について、子育て心理学を交えてお伝えしていきます。ぜひ、「育児ストレス」「負のスパイラル」からの脱却にお役立てください。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

年初の今からスタートしたい「ママのポジティブ改革」

笑顔で過ごす時間を増やす心理テクとは?

笑顔で過ごす時間を増やす心理テクとは?

お正月が明け、育児、家事、仕事、といつもの生活が戻ってきました。年初には、「今年こそは穏やかに子育てするぞ」と決めたのに、普段の生活に戻ったとたん、そんな決意はどこへやら。叱り過ぎて、へこんで、自己嫌悪…と、年初早々「やっちゃった~」を連発している方もいるかもしれません。

でもまだまだ新年は始まったばかり。日常に戻った今から、現実に基づいた取り組みをスタートさせましょう。ここでは、日々のカウンセリングなどで非常に効果が高いと実感している「ママのポジティブ改革三か条」をお伝えしていきます。


1. あら探しを止め、良いところを探す目を育てる

育児の負のスパイラルにはまってしまっているときに、共通して見られる現象があります。それは、無意識のうちに、目が「欠点探し」をしてしまっているということです。主には3方向あり、
  • 自分が出来なかったこと
  • 子供が出来なかったこと
  • パパが出来なかったこと
これらを探し出してしまうのです。実際は、24時間の間に、1回も「達成」や「成功」がなく、100%失敗し続けることなんてありません。「ダメな自分」「ダメな子供」「ダメなパパ」に見合った情報を探し出してしまっているだけ。人間の目は、いったん負のスパイラルにはまると、偏った見方をしてしまうものなのです。そして、「やっぱりそうだ」と納得し、ストレスを深刻化させていきます。実際には、他のたくさんの「出来ていること」もあるのに……。

家族で生活していたら、もちろん「失敗」もたくさんあります。それでも何とか生活が回っているということは、ちゃんとやっている部分の方がずっとずっと多いのです。そうでなければ、1日を乗り切ることすら困難になります。だからぜひ、「平等な目」を持つように意識してみてください。自分の、お子さんの、ご主人の「出来ていないところ」を探そうとせずに、「出来ているところ」を数えれば、「あ、いいかも」と感じることがどんどん増えていきます。


2. 我が子の「色」を知る

毎日の育児で満足感を得られないことが慢性化し、無力感を感じている方は多いもの。「いくらやっても行きつかない」「何をやっても子供が変わってくれない」とどんなに頑張っても手ごたえがなく、それにより壁にぶち当たってしまっている……。このような状態のとき、ママはそもそも変えることができないものと戦っているということがよくあります。変えられないものは変わらないはずなのに、日々、お子さんと向き合っているうちに、ママが一生懸命やりさえすれば変わるのではないか、という錯覚に陥ります。でも、変わらないものは、どんなに頑張っても変わってくれません。

海外の育児書でもこの点は指摘されていて、「エネルギー切れになる前に、変えられることに目を向けるべき」と心理学者が口をそろえて言っています。それほどよくあることでありながら、意外と気づかれていない盲点なのです。では、ママのエネルギーを消耗させる「変えられないものナンバーワン」とはなんでしょうか?

それは子供の気質です。この記事『子供の個性が見えてくる トーマス博士の「9つの気質」』にも書きましたが、子供の気質というのは持って生まれたものが大きいので、引っ込み思案の子に「勇気を持って」と言っても、それはプレッシャーにしかなりません。色で例えるなら、「黄緑」の色を持って生まれた子は、「黄」だけでもなく「緑」だけにもなりません。ましてや、そこを赤に塗り替えようとするのは無理。子供は大きな抵抗感を感じ、反抗するでしょう。普段の洋服選びで「黄緑」に合う色を重ねるように、お子さんのオリジナルカラーをつぶさないコーディネートを考えてあげることがとても大事なのです。

まずは、今、あなたが向き合っているものが、変えられるものなのか? それをチェックし、変えられないのなら目線を変え、変えられるものからアプローチするのが賢明です。そして、どうすれば変えられるのか、具体的な道筋を描いてみると、気持ちも体も同時に前に進めるようになります。


3. まずは動く

「目標が目標のままで終わっている」「決意したもののなかなか腰が上がらない」こんなことはありませんか?

例えば、
「今年はダイエットのためにジョギングをする」
と元旦に宣言したのに、
「今日は雨だから、明日から」
「やっぱり今は寒いから、春になってから」
とずるずると行き、時が流れ、年末に。未使用のウェアを見て、
「そういえばそんな目標を立てていたなぁ……」

もし今、「どうせ、私なんて」と自分を卑下したり、「○○さんは産後なのにスタイルがいいなぁ」と他人を羨んだりしたりする気持ちがあるのなら、それは、動き出すためのいいきっかけになってくれます。せっかく決めた「今年の目標」を無駄にしないためにも、今日から、少しでいいので取り組んでみてください。

やってダメなのは失敗ではありません。やらないのが一番の失敗です。子供たちも、そんなママの行動力をしっかり見ています。子供に「○○しなさい」と言う前に、まずは自分から。ママの行動力は、お子さんにもいい影響を与えてくれますよ。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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