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LINEいじめは追い詰められる。早期発見と対処が大切

外部からは分かりづらい「仲間はずれ」

以前、LINEいじめの4パターン(仲間はずれ、無視、集団いじめ、画像・動画共有)についてご紹介しました。今回は、具体的な実例をご紹介します。

子供たちは、頻繁にLINEグループでトークします。グループでトークすることを、グループチャット、通称「グルチャ」と言います。クラスのグループ、クラスの男女別グループ、仲が良い子のグループ、部活のグループ、遊びに行く時用グループなど、様々なグループがあります。

グループから誰かを退会させたり、誰かだけ除いたグループを作ったりする仲間はずれ系のいじめが行われています。それ以外にも、こんないじめもあります。

「学祭の打ち上げ、楽しかったね」「盛り上がったね」。クラスのグループでそのようなやりとりを見て、A子さんは自分だけクラスの打ち上げに呼ばれていなかったことを知り、ショックを受けました。いじめっ子たちは、あえてA子さんが見ているクラスのグループでやりとりすることで、A子さんに疎外感を与えたのです。

A子さんが学校を風邪で休んだ時、クラスのグループでは、「今日は八百屋がいなくてせいせいする」「野菜くさくないから気が楽」というやりとりがありました。A子さんの家は八百屋を営んでおり、”八百屋”はA子さんを意味する隠語でした。

A子さんの相談を受けて担任が問いただすと、「打ち上げにはA子さんだけ呼び忘れた。わざとじゃない」「”八百屋”とは宣伝カーのこと。A子さんじゃない」などと言い逃れをしたそうです。しかし、グループの一人が担任に告白し、いじめが判明しました。

さらに外部から分かりづらい「無視」

話しかけてきてもいじめ対象者のトークだけ無視する「無視」系のいじめでは、まるでその人はいないように扱われ、いじめられた本人は強い疎外感を感じます。仲間はずれ系、無視系は攻撃性が露骨ではないので、当人や周囲には分かるものの、保護者などの外部者からは少々分かりづらいかもしれません。

B子さんが受けたいじめは、以下のように、B子さんが言うことにだけ既読はつくのに返事が返ってこないというものでした。

B子:明日暇なひと?
B子:ねー、誰か暇な人いないの?
B子:既読ついてるじゃん
B子:みんな、読んでるんでしょ?
C男:今、サッカー見てる人?
D那:はい、はい!
E美:日本大活躍だよねー
B子:みんな読んでるんじゃん。なんで私だけ無視するの?
C男:俺、代表のF選手好きなんだよねー
E美:C男もサッカーうまいじゃん
C男:さんきゅー
B子:なんで返事してくれないの?

攻撃的な「集団いじめ」

ある子に対して一斉に悪口を送る「集団いじめ」系のいじめもよく行われています。次々と自分を非難・批判する言葉が寄せられ、何を言っても否定されるため、子供は追い詰められます。

このタイプのいじめは、いじめる側に隠す気がありません。いじめられた子が画面を見せて保護者や教員などに相談できればいいですが、周囲にいじめを知られたくなくて隠す場合も多いようです。周囲の大人は子供の変化に注意しておきましょう。

チャットログ」というサイトで集団いじめの怖さが体感できます(最後にホラー画像が出るので閲覧注意)。

追い詰める「画像・動画共有」

ある子の恥ずかしい画像や動画などを撮り、コミュニティのグループで共有するタイプのいじめも行われています。共有されることで、その子はコミュニティに参加しづらくなります。

あるいじめグループが、集団でF夫を裸にして動画を撮りました。その後、女子も参加するクラスのグループに動画を投稿。みんなで真似をして笑いものにしたため、F夫はショックで不登校になってしまいました。動画を見た女子の一人が見かねて担任に相談し、いじめが発覚したそうです。

どのいじめも非常に陰湿で子供を追い詰めるものです。LINEいじめは外部から分かりづらいので、普段から子供と話をして、問題があったら相談してもらうようにしましょう。

LINEいじめなどのネットいじめは、画面のスクリーンショットを撮って証拠として残し、教員などに相談しましょう。スクリーンショットは一部分だけではいじめと分かりづらく、言い逃れができてしまうので、できる限りの証拠を集めてから相談することをおすすめします。

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