dyson 360eye
~ 本格サイクロン搭載のスタイリッシュなデザインが印象的
ダイソンがロボット掃除機を発売するとリリースされたのが、昨年の9月。2015年春発売予定でしたが、半年遅れの10月末にいよいよ発売が開始されました。ダイソンならではの本格サイクロンを搭載し、本体中央に配されたサイクロン部分も含めダイソンらしいデザインです。また、常に出したままにしておくロボット掃除機としては、直径が小さいのはとても有利。充電台も板状のもので非常にスタイリッシュと、このデザインに魅力を感じる人も多いのではないでしょうか?それでは、その実力をみていきましょう。
吸引力と独自の行動パターンで効率の良さを実現
吸引力の高さで勝負に出ているダイソン。同社キャニスター掃除機と同レベルのサイクロンシステムと、ダイソンデジタルモーターV2を搭載しています。さらに、吸引口が本体より広く、サイドブラシを採用していないのも今までにないスタイルです。本格サイクロンシステムとワイドブラシで、本体が通過した部分のホコリをしっかり吸い込む性能はさすがです。判断力は、今後の改善に期待!
本体は、壁や家具などにぶつからないようプログラミングされています。衝突すると家具や壁に傷がつくことを気にする人にはうれしい仕様です。しかし、家具と家具の間に本体幅以上の空き寸法があっても、ぶつからないということを優先しているのか入り込めないことも・・・。ガイド宅ではソファのスツールと収納家具の間を通り抜けることができなかったので、LDの半分で掃除終了となりました。(その後スツールを動かしたら通過できました)また、ベッドの下に潜り込んで行ったのに、反対側にベッドカバーが床まで下がっていたら、くぐり抜けずに折り返してしまうなど、ぶつからないことが返ってマイナスになることも。なかなか難しいものですね。ゴミ捨ては簡単だが、サイクロン部分のホコリは基本そのまま
LDの半分・約8畳分の掃除が終了した後にダストボックスをチェック。ダストボックスはボタンを押すと簡単に取り外せます。ダストカップに深さがあり集じんされたホコリは下の方に溜まっているので、ボックスを取り外す時にホコリがこぼれてしまうこともなく快適です。サイクロン部分を取り外しカップ内にたまったホコリを捨てるだけなので、ゴミ捨ては比較的しやすいと感じますが、他のダイソンクリーナー同様、サイクロン部分は水洗いなどできませんので、ついたホコリは基本そのままです。また、ダストカップがやや小さいと感じましたが、稼働時間とのバランスを考えれば妥当かもしれません。総合的な掃除力はまだ発展途上の感あり、今後の成長に期待!
スマホとの連携にも対応していて、まさに最新ロボット掃除機という仕上がりではありますが、初代ということで、まだ課題があるのが正直な感想です。例えば、吸引力の高さはさすがダイソンと言えるレベルなのですが、フローリングの溝に対して直角に走行した場合、溝にホコリが残ってしまうことがあっても、一回通過したところは基本的に再度通過しないので、結果的にそのままになってしまいます。また、一度入れないと判断すると二度とトライしないなど、総じて諦めが早いという印象を受けました。やはりチャンスが1回しかないのは掃除の完成度を上げるという意味ではマイナスになることがあると感じます。
そして先にも書きましたが、障害物にぶつからないプログラムのせいか、本体幅より広く空いていても入り込めなかったり、ベットカバーやカーテンのような布物でも壁と判断してしまうなど、もう一歩踏み込んだ判断力が欲しいところ。そのため、吸引力は高いのに総合的にホコリを集める量は少なくなってしまっていると感じます。また、連続稼働時間が45分というのもやはり短いと感じました。まだ情報が公開されていないのですが、充電池の交換寿命や価格も気になるところです。などなど、気になる部分が多々あるのが現状です。
しかし!そこは初代機の宿命。最初から完璧な仕上がりにはならないものです。今後消費者の声を反映し、ソフトウェアのアップデートがされれば改善されるはず。ぜひ、次世代の成長に期待したいと思います!
参考:メーカー製品サイト
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