海外旅行の準備・最新情報/海外旅行準備

ツアー選びで気を付けたい旅行会社の5つの特徴(3ページ目)

楽しみにしている海外旅行、行先が決まったら、次はどこの旅行代理店で申し込むか、です。代理店の選択は、旅行の成否を大きく左右します。大事な旅行を委ねる前に、ちょっと気になる代理店の特徴を5つ挙げてみます。

中原 健一郎

執筆者:中原 健一郎

海外旅行ガイド

その5 キャンセル料が異常に高い

キャンセルを前提に旅行の申し込みをするのは良いことではありませんが、実際にやむを得ない事情でキャンセルをしなければならないことも一定の確率であるものです。しかしその場合も想定して取り消し料率までしっかり比較確認した上で申し込みをしている人というのは、やはり少数派なのではないでしょうか。

いざという時に大きな痛手となるキャンセル料は契約前にしっかり確認!

いざという時に大きな痛手となるキャンセル料は契約前にしっかり確認!

キャンセル料は、旅行契約を結ぶ時に旅行会社が顧客にしっかりと伝えなくてはいけない事項の一つですが、実際には口頭でわざわざキャンセル料率を丁寧に説明してくれる会社なんてまずありません。ほとんどが「読んどいてください」と書面を渡されるか、メールに添付してあるかのどちらかだと思います。

申し込みの時点でキャンセルの話は聞きにくいものですが、いざという時のためにも、確認しておくことをお勧めします。特に格安航空券などは、購入発券後は一切払い戻し不可という商品も少なくありません。価格とキャンセルリスクを常に計算しながら自分の予定に合った商品を選ぶことが大事です。

ガイドの経験を一つ申し上げると、ある大手代理店の子会社で航空券の手配を頼んだ時のことですが、キャンセル料を確認すると、商品は購入発券後の払い戻し不可という格安のものだったのですが、その場合は「全額返ってこないのみならず、さらにその旅行会社に対して取消手数料として数千円を支払うこと」というものでした。

最悪の場合、旅行代金以上のキャンセル料が発生することも……無駄な出費はできるだけ防ぐべき

最悪の場合、旅行代金以上のキャンセル料が発生するなんてことも……無駄な出費はできるだけ防ぐべき

キャンセルの場合は一切返金しないどころか(いくら格安とはいえ、これ自体かなり理不尽だと考えますが)、さらに追加で手数料を支払えというのには驚きました。申し込みはせずに、他社で同じ航空券を手配してもらったのは言うまでもありません。

参考までに、旅行業界には「標準旅行業約款」と呼ばれるものがあります。約款とは、簡単に言えば会社と顧客の契約上の取り決め事のことです。この標準旅行業約款に言わば「標準」のキャンセル料率が載っています。

日本旅行業協会のサイト、「標準旅行業約款」(PDF)はこちら

PDFの11、12ページにいわゆる「ツアー」の場合の取り消し料率が掲載されています。

以上を参考に、素敵な旅行を楽しんで下さいね!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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