家計相談の増える師走
師走になると家計相談が増えてきます。大掃除をしてお正月を迎えるように、1年を締めくくり、新しい年を迎えるにあたり、家計やお金のこともきれいに整理整頓しておきたいという気持ちになるのでしょう。皆さんも、これまでの家計を棚卸ししてみましょう。
・この1年の貯蓄額の増減は?
・年収の増減は?
・住宅ローンや車のローン、奨学金などいくら位減った?
・どんな支出の増減があったか?
以上のようなことを改めて知ることで、家計に対する意識も高くなります。
家計の棚卸しのメリット
■夫婦で初めて家計のことを共有認識できる家計相談にご夫婦で来られる場合、家計の収支やお金の流れを初めて共有認識したというご夫婦も少なくありません。
普段は夫婦のどちらかが家計管理をしていても、1年に一度は家計を夫婦で向き合うことで、普段のお金の使い方や気持ちのすれ違いを解消することができます。自分達で家計の棚卸しをする場合もぜひ、夫婦で取り組んでください。
■現状を把握できる
家計相談で最初に行うことは、現状把握です。多くのお客様が収入に関してはよくご存じですが、「何にいくら使ったのか?」といった支出に関しては、よくわかっていない方が多いと感じます。特に「使途不明金」が多い場合、いかに漠然とお金を使っているかに、驚きの声をあげます。
■使途不明金を減らして貯蓄を増やせる
今はお金に困ってはいないがなんとなく不安、といった漠然な不安を抱えている方の多くは、お金に関してこれまで無頓着だった場合が多いので、使途不明金が多くなります。
他にもDINKS(共働きで子どもがいない世帯)や住宅ローンのない世帯は、家計に負荷がかからなく自由に使えるお金が多いため、使途不明金が多くなります。
以下のように、世帯収入の20%以上の使途不明金がある重症家計を時々お見かけしますが、逆にやり方次第で貯蓄が倍増する家計でもあるので、まずは使途不明金がいくらあるのか気付くことはとても大事です。
- 世帯年収1,500万円⇒使途不明金500万円(収入の33%)
- 世帯年収700万円⇒使途不明金200万円(収入の30%)
- 世帯年収500万円⇒使途不明金100万円(収入の20%)
夢を叶える近道とは
■未来の家計を設計しよう現状把握ができたら、あらためてどのような人生を送りたいのか考えてみましょう。そうしてから、住宅ローンや教育費・老後資金といった人生の三大資金や生きがいや趣味・転職・起業など、ワクワクすることに向けてのマネープランを立てることができます。新たな年を迎えるにあたり、目標を立て気持ちよくスタートを切りましょう。
■ビジョンボードを作ってみよう
「ビジョンボード」とは、自分の欲しいものや行きたい場所、住みたい家や叶えていきたい夢を表す写真やイラストを一枚のボードに貼りつけて作る、夢を叶えるための道具です。
未来の家計を設計して、必ず叶えていきたい夢や目標、さらに叶ったら嬉しい物事の写真や絵など視覚化することで意識付けされ、叶い易くするものです。引き寄せの法則としても、利用されます。
家計の棚卸しを夫婦で行うことと同じように、ビジョンボードも夫婦で作ることでお互いの夢や目標を共有し、協力し合うことができるので叶うスピードも加速します。
これは一人で貯蓄するより二人で力合わせて貯蓄するの方がスピードが速いように、夢や目標も「お金」が絡むことが多いため、夫婦の協力は大きな力となります。
毎年、我が家でもこのビジョンボードを作ります。新しい年を控え、あらためて年始に作ったビジョンボードを眺めてみると、叶ったことや着手できたものが多くあります。来年は、子どもも含め作ってみようと思います。
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