その2:D51、C57、EF510、DD51……って何?
機関車(動力のみで、客室はない)の形式については、カタカナではなく、アルファベットを用いる。車輪がいくつもあるなかで、片側の動輪(駆動する車輪)の数+形式番号の組み合わせで形式を表わす。D51は動輪が片側に4つついている蒸気機関車、C57なら、動輪の数が3つである。
電気機関車は、動輪の数の前に、電気を意味するE(Electric)をつけ、ED75、EF510のように表わす。また、ディーゼル機関車は、ディーゼルのDをつけ、DD51、DE10のようになる。
機関車は動力のない客車や貨車を連結して列車を編成する。機関車が6両の客車を牽引する場合は、機関車と客車をあわせると7両の車両で編成されるけれど、機関車はカウントしないで、「6両編成の列車」と呼ぶ。機関車が2台連結されて(重連という)、客車6両とあわせて8両となっても、「6両編成」の列車である。
そもそも、「客車」とは?
ところで、客車というのは、機関車に牽引される無動力の旅客車両のことで、電車やディーゼルカーを「客車」とは言わない。
機関車は、英語でLocomotive、蒸気機関車はSteam(蒸気)をつけてSteam Locomotiveというので、その頭文字をとって「SL」と略している。ただし、この略し方は日本独自のもので、英語のネイティブにSLと言っても通じないであろう。ちなみに、EL(Electric Locomotive)は電気機関車、DL(Diesel Locomotive)はディーゼル機関車のことである。