その3:0系、N700系、E7系……って何?


電車やディーゼルカーなど旅客車両は、いくつもの形式の車両が組み合わされて編成される。そうすると編成単位を呼ぶのが複雑になるので、系列という意味の「系」を使って形式名としている。新幹線の0系、N700系という言い方をする。

【新幹線電車の場合】
リニア鉄道館

右から0系、100系、300系(リニア鉄道館)


0系=初代新幹線
100系=2代目東海道新幹線
200系=0系に似た東北新幹線車両
300系=初代のぞみ(すでに引退)
400系=初代山形新幹線「つばさ」
500系=JR西日本が製造した新幹線車両で現在「エヴァンゲリオン新幹線」として運行している編成が話題になっている
600系=JR東日本の二階建て新幹線車両となるはずだったが、形式名を変更しE1系としたため欠番となった
700系=東海道新幹線車両、改良型は、N700系、N700A系
800系=九州新幹線「つばめ」

【JR東日本の新幹線電車の形式】
E4系MAXとE7系

E4系MAX(左)と北陸新幹線E7系


JR東日本は、形式名を変更し、
E1系=初代2階建て車両(MAX)
E2系=東北新幹線「やまびこ」、初代「あさま」などに使用
E3系=初代「こまち」(秋田新幹線)、現在の「つばさ」(山形新幹線)
E4系=2代目2階建て車両(MAX)
E5系=「はやぶさ」用
E6系=新型「こまち」
E7系=北陸新幹線用

なお、Eは東日本(East Japan)のEを表わす。北陸新幹線用車両でJR西日本製造分は、W7系(W=West)、E5系のJR北海道製造分は、H5系(H=Hokkaido)と呼ぶ。

ウヤ、トケ、マルヨ、レチ・・・など


かつて、鉄道会社内の連絡は、メールもFAXもない時代、鉄道電報が使われていた。そして、漢字は使えず、字数制限もあったので、もっぱらカタカナ2、3文字の暗号のような専門用語が用いられていた。そうした用語が今でも残り、鉄道関係者のみならず、鉄道マニアの間でも使われている。その一部を紹介しよう。

ウヤ・・・列車や路線の運休のこと。運(ウン)休(ヤスミ)の1文字づつを取って「ウヤ」という。列車の運行中止以外にも、「今日の撮影はウヤ」「明日の仕事はウヤ」のように広く使われる。

トケ・・・取り消しのこと。「ト」リ「ケ」シを縮めたもの。これも鉄道ファンの間でよく使われる。
マルヨ

マルヨと記された列車運行表の一部


マルヨ・・・列車の運行表で、21:00-(ヨ)(実際には、ヨを丸で囲む)ー6:00 のように書かれている場合、(ヨ)の次は翌日の行程を表す。転じて、宿泊すること、車中で夜を明かすことなどを言う。

レチ・・・列車長、つまり車掌のこと。専務車掌のことは、旅客専務の略号「カ」(リリョカクの「カ」)を前に付けて、「カレチ」という。

以上は、ほんの一例である。鉄道業界用語は多種におよび奥が深いけれど、今回はこのあたりで終わりにしたい。
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