熱帯魚/金魚の飼い方

春うらら。金魚が危ない!!(2ページ目)

春は朝夕の気温差が激しく、変温動物である『魚』は調子を崩しやすい季節でもあります。特に水温管理のされていない、金魚水槽などは……

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

実は、白い点に見えるものは、原生動物の繊毛虫に分類される

イクチオフチルリウス・ムルチフィルス(Ichthyophthirus mulutifiliis)

が寄生した状態になります。白い点の一粒一粒が、1mmにも満たない小さな寄生虫の成虫で、これらは魚の表皮の内側に寄生しています。

また厄介な事にこの寄生虫は、すぐに卵を産み、わずかな期間で数千匹の仔虫が産まれてしまいます。

この病気に感染しやすい状況をいくつか挙げると、

  • 低水温、特に温度の変化が激しいときに発生しやすい(春、秋)
  • 病気に感染した個体を水槽に入れてしまった
  • 水質が良くない(ろ過器の汚れ、水替え不足、etc)

などが考えられます。これらから考えられる事は、感染しやすい状況と逆の状況を整えてあげれば罹らない、または罹りにくいという事になります。

具体的には、

  • 金魚でも保温器具を使用して温度の管理をする(熱帯魚より低めの約20℃)
  • 健康な個体を吟味する。
  • 日々の管理(ろ過器の掃除、水換え)をしっかりおこなう

中でも、「日々の管理」。これが最も重要です。普段から水換えなどのメンテナンスをおこなっていれば、病気の発生はまず見られません。

「治療よりも予防」

これが一番大事なことです。もし不幸にもあなたの愛魚が病気に罹ってしまったら、おすすめ INDEXにある病気の種類・治療法を参考にしてみてください。


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