明るいところを狙うと撮りやすい
どんなにISO感度を高くしてもレンズを向けた先に光が少なければシャッター速度は遅くなり、手ぶれが起きやすくなります。
撮影する夜景の明るさがシャッター速度を左右する要因となるので、できるだけ明るく光が密集しているところを狙って撮るのがお勧めです。
大きな都市の上空を飛んでいるときは、街の明かりがたくさんあるのでこのときはシャッターチャンスと言えるでしょう。画面の中を出来るだけ明るくなるような場所に向けてシャッターを切るのがポイントと言えます。
広角のほうが手ぶれが起こりにくく撮れる
レンズの特性もここでの撮影では大きく影響してきます。画角の広い広角レンズのほうが手ぶれが起きにくく撮影ができます。
ズームレンズを望遠にするほど画角が狭くなり、小さい動きでも手ぶれになりやすくなります。ましてや数百キロのスピードで飛行している機内から眺める風景は常に動いているわけです。
できるだけ広い範囲をフレームに入れ広角側のレンズ域で夜景にレンズを向けると手ぶれを回避しやすくなります。
ただ、窓に映る反射は広角側で広い範囲を入れた時のほうが映り込みやすくなり、望遠で一部分を狙った方が反射を回避しやすくなります。極端に一部分をクローズアップするような高倍率の望遠にしなければぶれることがなく撮影ができる場合もあります。
反射の映り込みとシャッター速度の兼ね合いを上手く調整しながら最も写しやすいところを見つけていくのが最善策と言えそうです。
なかなかきれいに撮ることは難しい機内からの夜景撮影ですが、楽しみながらトライしてみると案外楽しめます。天候のよい夜のフライトに窓側の座席に座ることがあればぜひお試しください。