写真撮影/風景・夜景を撮る

【風景撮影ナビ6】機内から夜景風景を撮る(2ページ目)

天候にも左右されますが、機内から望む夜景は通常みることができない特別な風景。カメラを持っていれば、できればその夜景を写真に撮ってみたいものです。なかなかうまく撮りにくい機内からの夜景撮影のポイントをまとめました。夜の搭乗便に乗る前にご一読しておくことをおすすめします。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

明るいところを狙うと撮りやすい

機内夜景撮影

都市部の光がたくさん集まるところにレンズを向けたほうがシャッター速度は速くなり撮りやすい。ISO6400、F2.6,1/50で撮影。


どんなにISO感度を高くしてもレンズを向けた先に光が少なければシャッター速度は遅くなり、手ぶれが起きやすくなります。

撮影する夜景の明るさがシャッター速度を左右する要因となるので、できるだけ明るく光が密集しているところを狙って撮るのがお勧めです。

大きな都市の上空を飛んでいるときは、街の明かりがたくさんあるのでこのときはシャッターチャンスと言えるでしょう。画面の中を出来るだけ明るくなるような場所に向けてシャッターを切るのがポイントと言えます。

広角のほうが手ぶれが起こりにくく撮れる

機内夜景撮影

なるべく広い範囲がはいる広角で撮影した方が手ぶれは少なくなる。ISO6400、F3.4,1/20で撮影。
 

機内夜景撮影

少し望遠で場所を狭めて撮影。極端にクローズアップしなければ望遠で寄せて撮ることも可能。ISO6400、F3.4,1/13で撮影。


レンズの特性もここでの撮影では大きく影響してきます。画角の広い広角レンズのほうが手ぶれが起きにくく撮影ができます

ズームレンズを望遠にするほど画角が狭くなり、小さい動きでも手ぶれになりやすくなります。ましてや数百キロのスピードで飛行している機内から眺める風景は常に動いているわけです。

できるだけ広い範囲をフレームに入れ広角側のレンズ域で夜景にレンズを向けると手ぶれを回避しやすくなります。

ただ、窓に映る反射は広角側で広い範囲を入れた時のほうが映り込みやすくなり、望遠で一部分を狙った方が反射を回避しやすくなります。極端に一部分をクローズアップするような高倍率の望遠にしなければぶれることがなく撮影ができる場合もあります。

反射の映り込みとシャッター速度の兼ね合いを上手く調整しながら最も写しやすいところを見つけていくのが最善策と言えそうです。


なかなかきれいに撮ることは難しい機内からの夜景撮影ですが、楽しみながらトライしてみると案外楽しめます。天候のよい夜のフライトに窓側の座席に座ることがあればぜひお試しください。



 


 

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