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2015年12月のオススメ展覧会・美術展(5ページ目)

Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)の「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」、上野の森美術館(上野)の「シカゴ ウェストンコレクション 肉筆浮世絵-美の競艶 浮世絵師が描いた江戸美人100選」、埼玉県立近代美術館(埼玉)の「旅と芸術ー発見・驚異・夢想」、川崎市市民ミュージアム(川崎)の「江口寿史展 KING OF POP」、水戸芸術館(茨城)の「3.11以後の建築」をご紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

震災は建築になにをもたらしたのか?
水戸芸術館(茨城): 3.11以後の建築

みんなの家undefined伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉《陸前高田の「みんなの家」》 Photo: HATAKEYAMA Naoya

伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉《陸前高田の「みんなの家」》 Photo: HATAKEYAMA Naoya

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、現在まで、そして未来に続く傷痕を残し、そして私達に大きな意識の変化をもたらしました。なかでも、建築家、そして建築に携わる人々にとって、津波の圧倒的な破壊力は、けっして技術の進歩だけでは太刀打ちできない問題として目の前につきつけられ、そしてハード面だけではなく、人と人、地域と人というソフト面の大切さ、そして環境やエネルギーの在り方について認識するきっかけとなったのです。
会場風景(トラフ建築設計事務所+石巻工房)undefined撮影:根本譲undefined提供:水戸芸術館現代美術センター

会場風景(トラフ建築設計事務所+石巻工房) 撮影:根本譲 提供:水戸芸術館現代美術センター

この展覧会は、このような社会の変化に対峙し、自分なりの方法論を持って取り組んでいる建築家、21組を紹介していくもの。ゲスト・キュレーターに、建築史家・建築評論家の五十嵐太郎、コミュニティデザイナーの山崎亮を迎えています。

もともとは、2014年に金沢21世紀美術館で開催された展覧会を、東日本大震災の被災地である水戸にローカライズした展示も加わっています。金沢での展示から1年を経て、進展のあったプロジェクトのその後も盛り込まれている展覧会なので、1度金沢で見た方も、ぜひもう一度鑑賞することをおススメします。


■展覧会DATA

展覧会名称: 3.11以後の建築
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
会期:2015年11月7日(土) ~2016年1月31日(日)
開館時間:9:30~18:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜、12月27日(土)~1月4日(月)
※ただし1月11日(月)は開館、12日(火)は休館
Web: https://arttowermito.or.jp/index.html

以上、12月のオススメ展覧会・美術展でした。芸術の秋、お出かけはぜひ美術館へどうぞ!
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