受験期こそ子どもの才能が見つかる
人生の成功者達は、子ども時の感動体験が成功のきっかけになったというケースがあります。例えば、ケンタッキーフライドチキンを考案したカーネル・サンダースは子どもの時、働いているお母さんに自分で作った食べ物を届けたらおしいと褒められ、とてもうれしかったことが人生を変えたといわれています。飛行機を発明したライト兄弟も子どもの時に、自分たちが作った雪そりを母親から褒めらて、兄弟で協力して発明する喜びを覚えました。そして、Facebookを考案したマーク・ザッカ―バーグも中学生の時に自分で作ったプログラミングが父親に褒められたことで自分の才能に目覚めます。自分の才能が社会に貢献
私の子どもの場合は、高校受験の時に単元ごとに整理するのがとても上手でした。今では私の会社のホームページ作成や画像処理などをきめ細かく整理してくれてたり、私の企画書やカタログも全て作ってくれています。
この体験を通じて、親が「これがうちの子の特徴だ!」と思った時に必ずしてほしい事が2つあります。
子どもの才能の片鱗をどんどん褒めよう
それは、その特徴を褒めることです。繰り返し出てくる特徴をよく観察してみてください。将来、何がどう転じて未来の仕事に役立つようになるか分かりません。ではどんな時に褒めたらいいかというと、例えば次のようなことです。
- 暗記力がすごい
- 計算がやたら早い
- 歴史の年表にとても強い
- 関数に強い
- 数字を綺麗に書ける
誰でも褒められていやになることはありません。むしろ褒められるからこそもう少し頑張れるということもあります。受験勉強はとても長い孤独な戦いです。マラソンランナーも沿道の声援がとても勇気立つものです。
時には未来について語りましょう。
受験期に褒めると同時にもう一つ行ってほしい事があります。それは将来の人生の目標を紙に書いて持ち歩くことです。この「目標を紙に書く」ことがとても効果的であるということを示す実験をご紹介しましょう。それは、ハーバード大学で行ったユニークな実験です。
時は1979年、ある教授が卒業間近の学生たちに自分の将来の目標を持っているかどうかを質問したところ、答えは次の通りでした。
- 84%の学生は、目標を持っていない
- 13%の学生は、目標を持っていたが紙には書いていない
- 3%の学生は、目標を持って、それを紙に書いている
夢を紙に書いていますか
それから10年の月日が経ち、卒業生たちは様々な職業に就きました。その教授は、10年前の調査に参加した元学生たちに再びアポイントを取りつけ、年収を調査をしました。すると、次のような驚くべき結果を得ることになったのです。
全員の年収を調べると当時、目標を持っていた16%の人の平均年収は、目標を持っていなかった84%の人たちの約2倍になっていたそうです。これだけでも目標を持つことの力の大きさがわかると思います。しかし、この実験が語り継がれているのはそれが理由ではありません。さらに驚くことに、目標を紙に書いていた3%の平均年収は、残り97%の人たちのなんと10倍になっていたのです。
なぜこのような結果が生まれたのでしょうか?
この理由は人の思考のからくり
人は誰もが1日に約6万回ぐらい何かを考えていますが、その中で未来を考えるのはたった12%と言われています。しかもどのくらい先の未来を考えているかというと、現在から4時間から100時間程度です。100時間というと約4日後。単なる予定の思考止まりです。これでは自分の5年後10年後の壮大な人生を考えることはできません。「自分の未来の夢」という思考を紙に書くことは、自分の未来に対するバラバラな想いを一つにすることです。
私の場合、家業がグラブ工房だったのである時「世界一のグラブは博士になって本を書く」「ギネスに登録されるようなユニークなグラブを創る」など目標を紙に書いて財布に入れていました。周りの人から「夢物語で絶対に無理だ」と言われましたがお金を出し入れする度にその自分の目標を見ていました。
その結果、5年後の2007年に世界初のグラブの本を書き、その本をアメリカから表彰もされました。その時に、自分の才能を活かした夢を紙に書くことの大切さを身を持って体験しました。
親子でためしましょう
受験期は「志望校の合格」がゴールになりがちですが、この時期は子どもの才能や未来の可能性を発見しやすい時です。だから休憩時間を上手く活用して親子一緒に、10年後20年後の子どもの夢を語ってください。そしてその夢を紙に書いて机の前に張りましょう。そして「この夢の達成のために今がんばってスキル(学力)を磨いているんだ」と伝えてあげてください。ひょっとしたらその才能が開花して子どもが世界的な億万長者になるかもしれませんよ。