シャープ「ホットクック」:旨味を引き出す無水調理で勝負
「ほったらかし4姉妹」の末っ子は、2015年11月発売の、シャープ「ホットクック」。こちらは圧力鍋ではなく「無水調理」ができる新タイプ。秘密はふたの裏側にある円錐の突起。加熱されることで食材から出る蒸気が、ふたの突起によって水滴になり鍋に戻ることで、水なしでの調理が実現しています。「無水調理」は、食材が持つ水分だけで調理をする食材の持つビタミンCや葉酸など、抗酸化作用のある栄養素やミネラルを多く残すとのこと。また、水を加えていないと、食材本来の味が薄まらないせいか旨味がアップしていると感じます。 もうひとつの個性は、炊飯器で培っていた「まぜ技ユニット」を搭載していること。センサーにより温度や蒸気を検知して火加減を調整する機能とあわせ、最適なタイミングでかき混ぜてくれるため、味の染み込みがしにくい料理や、焦げてしまいがちなとろみのあるメニューも、まったくのおまかせで大丈夫。水分が少ない調理方法である無水調理だからこそ、この「まぜ技ユニット」の存在は大きな効果を出していると実感します。使用後は「まぜ技ユニット」と「内ぶた」を取り外して洗う必要がありますが、いずれも着脱しやすいのでそんなに面倒とは感じませんでした。 圧力タイプに比べると、トータルの調理時間は若干長くはなりますが、スタートボタンを押した直後からカウントダウンが始まりまるので、料理ができあがる時間がわかり、ストレスは感じませんでした。これは、圧力鍋と異なり加圧が始まるまでの加熱タイムがないから。調理時間がスイッチを入れてから完成するまでの時間なので、かえって段取りがしやすいと思いました。 ちなみに、ガイドがつくってみたメニューは、牛肉のしぐれ煮35分・ひじきの煮物35分・ラタトゥイユ40分・八宝菜15分など。どれも夕飯の支度としては問題ない時間の長さです。操作性ですが、レシピブックには85種類のメニューがあり、それぞれメニュー番号が決まっています。しかし、数が多いので、どの料理がどの番号かを覚えるのは難しく、レシピブックが必須になります。次期モデルでは、操作パネルに料理名が表示されるなど、直感的に使えるようになることを期待します!末娘は、ちょっとノンビリ屋さんですが、おいしさと栄養価の高さが自慢の本格派。例えば「チキンと野菜のカレー(無水カレー)」の【65分】も、やや長いと感じるかもしれません。しかし、最初にルーまで全部入れてしまうので、できあがるまで本当にほったらかし! ふたを開けたら、あとはよそって食べるだけなので、その間に、お米を研いで炊飯器のスイッチを入れ、サラダやその他のおかずを作りながらテーブルの準備をしていれば、ご飯とカレーがちょうど出来上がります。
しかもこのカレー、発表会で大好評のおいしさ! 65分を長いと思うか否かは使い手次第。調理時間を上手に生かして、ぜひ豊かな食卓を目指してください。
※参考:メーカー製品サイト
※参考:ニュースリリース