会場内にはダイビング教育機関や器材メーカー、リゾートなどのブースがびっしり! 毎日多くの来場者が訪れ、活気に溢れていました。
日本上陸が楽しみな最新器材がずらり
「DEMA SHOW」の一番の見どころは、各メーカーから発表される最新の器材。日本のダイバーにおなじみのメーカーでも日本未発表の製品が展示されていたり、日本ではまた取り扱われていないメーカーの出展も。機能をさらに進化させたダイブコンピュータや、最近日本でも注目度が高まっている「サイドマウント・ダイビング」用のBCDのほか、より快適に潜れるよう素材やデザインに工夫を凝らしたフィン、スーツも各メーカーから発表されており、今後の日本上陸が楽しみです。フィンで目をひいたのが、足の負担を減らしつつ推進力をアップさせるために、水中生物の形状を取り入れたという「WhipFin」。鯨類のヒレをスキャンするなどして、その形状をデザインに生かし、鞭のようにしならせて水流を発生させることにより快適なフィンキックを実現。2016年1月に発売予定。
ユニークなアイディア商品がいっぱい
個人的に毎回DEMA SHOWで楽しみにしているのが、ユニークなアイディア商品。水中での時間をより楽しむためのアイディア商品が数多く見られ、その発想の豊かさに感心。6台のGoProカメラを使うことで360度の映像を作り出し、ヘッドマウントディスプレイでバーチャルリアリティ・ダイビングを可能にする「360Heros」のほか、iPhoneなどのスマートフォンがダイブコンピュータになるハウジング「Scuba Capsule」や、《aak DIVING》の180度の視野を実現したマスク、伸縮するチューブを使って水中で手軽に会話できる「Voice in the Sea」などなど、機会があればぜひ使ってみたいと思いました。iPhoneを水中に持ち込み、写真や動画が撮れるのはもちろん、電子コンパスやダイブコンピュータの機能まで備えた「Scuba Capsule」。ナイトロックスやトライミックスにも対応しており、トランスミッターを利用してガスの残量の管理も可能。写真や動画に水深を記録できたり、ログも記録されたりと機能の充実ぶりがすごい! iPhone5、6に対応。
日本ではなじみのないエリアのブースに興味津々
パラオやフィリピン、インドネシアなど日本人ダイバーに人気のエリアのブースももちろんありましたが、目立っていたのはやはりアメリカからアクセスしやすいエリア。アメリカのダイビング雑誌の人気投票で常に上位に位置するBonaire(ボネール)をはじめ、バハマやケイマン諸島といったカリブ海の島々のブースが並び、リゾートや海の魅力をアピール。クラカオやグレナダなど、日本ではなじみのない海の情報も提供されており、おもしろかったです。2016年に向けての新プログラムの発表も
PADIやSSI、NAUIといったダイビング教育機関もブースを出展し、訪れたプロダイバーに最新のトレーニング情報や新プログラムの情報を提供。特に2016年に50周年を迎えるPADIは、このDEMA SHOWで「フリーダイビング」のプログラムを新たに発表するなど注目を集めており、会期中に開催されたセミナーにも多くのプロダイバーが参加。皆さん、熱心に聞き入っていました。DEMA SHOWの前日に開催された「PADI Social」には世界中からPADIのプロメンバーが集合。2016年の設立50周年を記念した映像では、シルビア・アールやワイランドら著名人もコメントし、PADIワールドワイド社長のドリュー・リチャードソン氏から「PADIのこれまでの50年、これからの50年」が語られるなど、大いに盛り上がりました。