支柱はDIYでラクラクペイント。プロが基礎と柱立てを担当
縮尺1/10の模型。名目上は「みんなでイメージを共有しましょう」とか言っていましたが、ほんとはカッターナイフマニアの私が趣味で作りたかったのでした。
カッター記事※
キシラデコールの塗装では、広い面を塗るときに使われる「コテバケ」が威力を発揮しました。コテバケはハケ替わりに薄いスポンジに塗料を吸わせて塗っていく便利なコテ型の塗装道具。
コテバケを木材に押し付けると、キシラデコールがイイ感じで染み込んでいきます。広いウッドデッキなどの表面塗り替えを検討している人にもオススメです。
キシラデコール・ワイス(今回は1.6リットルを2缶使用)の蓋を、マイナスドライバーであけているところ。蓋を開ける前に缶をさかさまにして充分に振って沈殿している塗料を混ぜ合わせることが重要。そして、缶をあけた後も棒状のもので液体をかき混ぜるのがベストです。この丸い缶のキシラデコールは家庭用と表記がありますが、大容量のプロ用と成分は全く同じ。
PONちゃんと一緒に柱の下に端材を敷いて平行に並べて塗っていきます。でも、「きーれさん、柱が平行に置かれてません! 色ムラになってます! ペンキ、タレてます!」と注意されっぱなしの私。上から望月氏の笑い声が。私は初日から現場で戦力外扱い……。
一般的なハケは、吸い込みの良いラワン板の表面や、木口(こぐち:木材の切断面など細く狭いところ)を塗るときに使いました。ラワン板はみーやさん手持ちのもの。これにキシラデコールの茶系「マホガニ(#107)」をハケ塗りして、後で棚板に使います。
2回塗りした支柱が立つ。メインのマツ板も1回塗りが完了
1日目は、柱塗りから柱立てまでを終わらせる予定。21センチ幅のマツ板も1回塗りまで終わらせることが目標。マツ材は表面をラフに仕上げてもらったので、柱のスギ材に比べるとキシラデコールの吸い込みが速い。今回使用するマツ板。想像はしていましたが3センチ×21センチ、長さ4メートルは、実物を見るとかなりマッチョ。ザラザラの表面はリクエストのイメージ通りです。本格的な塗り作業に入る前に、現場で出た端材でコテバケやハケで試し塗りをしました。
柱の基礎になる5つのコンクリート桝。このセンターに柱を立ててコンクリートを充填します。右端のコンクリートブロックと黒い柱は隣家の敷地になりますが、お隣の許可を得て作業しやすいように一時的にフェンスの横材を外しています。こうした外構工事は望月氏の専門分野。
隣家の既存の黒いフェンス越しに見上げたところ。5本の支柱が立ちました。これは望月氏ひとりの作業。素人DIYで、この長さ重量の材の垂直を出して立てるとしたら、どれだけの人と時間が必要でしょう? ここまでくれば残りの工事はメインの横板張りです。
板にキシラデコールを塗り重ねて最終的な仕上げ
工事2日目の朝、現場に到着して、前日に塗った1回塗りの板を確認。含浸したキシラデコールの白色は乾いていますが、染み込むとまだ白木のままのような印象でした。さらに、すべての板を2回塗りして乾燥を待ちます。乾燥時間は夏場で2時間程度とされています。工事は秋期でしたが気温は20℃以上あったので1時間半程度で乾きまいた。素手で触って指に付かなければOKとしましす。待ち時間には、みーやさんがお茶とお菓子を用意してくださったので、みんなでおしゃべりタイム。
作業した2日とも、午前10時、お昼ごはん、午後3時に、乾燥待ちを兼ねて休憩。
お昼は初日はPONちゃん手作りのコロッケ、2日目はみーやさんからお寿司。戦力外通告された私も、この時間だけはイキイキとしています。
休み時間をたっぷりとっても、作業は順調に進みました。むしろ後半にかけてスピードアップしていきます。
この作業効率の良さは、材料の組み上げにプロの技を借りたとことが大きく影響しているのです。