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エビモ

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長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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エビモ Potamogeton crispus
ヒルムシロ科 Family Potamoetonaceae

エビモ

学 名:Potamogeton crispus
和 名:エビモ(海老藻)
通称名:エビクサ、ササモ、curly pondweed、curly-leaved pondweed
分 布:日本各地、南米を除く世界各地
難易度:A’


世界各地の池沼、湖、小川、河川細流部に生育する多年生の沈水植物で、日本各地で比較的多く目にすることができる。その形態には2タイプがあるそうで、池沼などの止水域では茶褐色が強く、水温が上昇する夏期までに殖芽を形成し休眠し、秋にまた芽生える。また、流水中に生育するものは、緑が濃く、周年生育する。環境によって、適応形態を変化させているようだ。画像のものは、小川で採集したもの。

水槽での栽培は、導入時にさえ気をつければ容易で、横走する地下茎の各節毎に発根し、積極的に増殖する。このことは他のヒルムシロ科の種にも言えるのだが、地下茎が匍匐し一定間隔をおいた節より発根発芽するためまとまりがなく、その生長速度の速さからレイアウトの区画を崩してしまう。

エビモ

葉縁には微細な鋸歯があり、英名の由来にもなっている波打った葉を互生させる。透明感のある浅緑色が美しいが、栽培下では節間が間延びしやすく、また上記の理由から水槽レイアウトには使用しづらい面がある。

和名の由来は、

「エビのすむ場所に生育する」

「波打った葉の形状がエビに似ている」

とする説がある。

横走する地下茎

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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