東京モーターショーに出展された「今すぐ買いたい」モデル5台
2015年の東京モーターショーは81万2500人が来場。雨も多く、天候に恵まれて90万人を動員した2013年には及ばなかったものの、一般公開日は平日でも注目モデルの周囲には人垣ができていた。
今回は、東京モーターショー2015に出展された注目車のうち、年内もしくは2016年早々に登場する新型車の中から「買い」のモデルをピックアップしたい。
すでに受注を開始している新型プリウス
市販車で最大の目玉といっていいのが、新型プリウスだろう。12月に発売される4代目トヨタ・プリウスは、目標燃費40km/Lを掲げ、TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ぶ、クルマつくりを含めた新プラットフォームが採用されている。
プロトタイプの試乗で新型プリウスの進化を実感
市販に先駆けて開催されたプロトタイプ試乗会で、新旧プリウスを乗り比べる機会があったが、重心の低さを感じさせる走りの良さや、リヤサスペンションに採用されたダブルウイッシュボーンなどにより、乗り心地の向上などが印象的で、3代目の現行型と比べると差は明らか。
とくに、高速道路での巡航やワインディングでもストレスなく、気持ちの良い走りを実現しているのは間違いない(スポーツカーではないため運転する喜びまではないが)。
乗る前は燃費以外に買い替えの理由があるのか疑問もあったが、安全装備「Toyota Safety Sense P」の搭載や拡大された荷室スペース、そしてプリウス初となる4WD(E-Four/電気式4輪駆動)の設定など、新規ユーザーはもちろん買い替えか迷っている人もディーラーで試乗する価値は十分にある。
レクサスRXは、輸入車が主流の高級SUVで存在感を発揮できるか
レクサスではプレミアムSUVのレクサスRXを注目したい。フルモデルチェンジにより力強いエクステリアを手に入れつつ、インテリアの上質感も増している。新たに直噴2.0Lターボエンジンを搭載したRX200tをラインアップに加えたこともあり、価格はアップしているが、安全装備の予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を用意。
ようやく欧州の最新ライバルに安全装備で追いついた感もあるが、歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」、車線維持をサポートする「レーンキーピングアシスト(LKA)」、夜間歩行者の早期発見に寄与しロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」、そして先行車との車間距離を保ちながら追従走行する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」の装備は朗報だ。
第3弾のキャスト・スポーツがダイハツから登場
軽自動車では、2015年10月29日から発売されたダイハツ・キャストシリーズの第3弾、キャスト・スポーツが注目。先に登場したキャスト・アクティバ、キャスト・スタイルは発売1カ月で月販目標台数の4倍となる約2万台を受注するなど好調に推移。
キャスト・スポーツは、赤をアクセントに使ったスポーティな内・外装はスポーティで魅力的だが、コペンで培ったサスペンションチューニングを施すなど、乗り心地の良さに加えてハンドリングなど走りの面でもスポーティな味付けになっていて走りも楽しみたい人には新しい選択肢になるはず。
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