こどもの脳を「合格脳」に変えるために
朝の魔法の挨拶
なぜ、朝の挨拶がいいのか?
1日のはじまりである朝は、睡眠から起きたてなので、まだ脳がしっかり機能していません。昼間のはっきりしている時より、朝起きた時や寝る前に未来の夢をイメージすると叶いやすい、という脳のメカニズムについては「思考は現実する」の著者のナポレオン・ヒル博士も提唱されています。多くの成功者が寝る前に未来の夢、願望を書いて枕元に入れて朝それを起きたらすぐに音読してイメージしていたのもそのためです。脳にしっかりインプットすると、脳はそのことを達成したように感じ、すべての物事を自分勝手に都合よく解釈するようになります。だから単純に 親「おはよう」子「おはよう」とだけにせず、まだ受験を迎える前から毎朝、親から「合格おめでとう。よかったね」と笑顔で声をかけてあげてほしいのです。子どもも「有難う、高校でクラブ頑張るよ」といった志望校での予定ややりたい事を笑顔で答えるようにします。挨拶の繰り返しで脳は「すでに合格した未来の後の感情」を持ちます。このプラスの感情が大切なのです。人は感情80%理性20%の生き物です。
人の未来を左右する4つの要素
「人の未来をつくるものは何か」これを突き詰めて考えると、たった4つしかないこのです。それは次の4つです。(1)思考 (2)言葉 (3)行動 (4)未来のビジョン
このなかで(1)思考と(3)行動は、今まで培った長い年月の習慣や癖によるもののため、簡単に変えることは難しいでしょう。そこで最初に(4)未来のビジョンを明確にし、次に(2)言葉を変えることで未来を変えるというのが、この魔法の挨拶の仕組みです。
なかでも先ほどお話した通り、朝の挨拶を意識することは、とても大きな武器になります。まずは将来、志望校で何をしたいのか、何を学びどんな友人たちと出会いたいのか、それは将来の自分にどう役立つのか、について、一度親子で考えてみましょう。すると親子の共通の目標が明確になっていきます。そして、親子で共通の目標が見つかることで、それぞれ親子独自の素晴らしい挨拶も見つかると思います。
最初は「おはよう!合格おめでとう」「ありがとう!今日は英語頑張るよ」のように簡単なもので十分です。まず思考に方向性を持たせることが大切だからです。方向性を持つことで、脳は何倍もの力を発揮するのです。
では挨拶と思考の方向性はどこが関係しているのでしょうか?挨拶の起源を少し学ぶとわかります。
挨拶の語源
私たちが普段何気なしに使っている挨拶とは、もともと禅問答の一つである「一挨一拶(いちあいいちさつ)」が進化変化したものと言われています。禅問答とは禅宗の修行法の一つで、修行者が疑問を問い、師家(しけ)がこれに答えるという問答から徐々に変化し、お互いの学びを深める究極の質問回答方法になりました。上級者になると横にいる人には何を言っているのか、はたから分からない問答になることもあるそうです。つまり、挨拶とは、言葉のやりとりを通して、自分たちの心や考え、人格を磨く、独特なコミュニケーションなのです。禅問答とは、まさに言葉のキャッチボールです。 この言葉のキャッチボールに、未来のイメージ(成功の感情の先取り)のアレンジを加えて、親子独自の朝の挨拶をつくっていきましょう。この挨拶のアレンジが子どもの脳を徐々に合格脳に変えていくことができるのです。
「インパクト」×「繰り返し」=自分の理想の未来創り
合格シーン(イメージ)
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