不快な書き込みは放置せずに削除依頼することが大切だ
問題ある書き込みを放置すると風評被害も
インターネット上に不快な書き込みをされることがあります。誹謗中傷やデマなどを書き込まれたり、なりすましで書き込みをされたりすることもあります。そのような書き込みを放っておくと、あなたの名前で検索した時にそのような書き込みが見つかり、評判を傷つける可能性があります。
ある人がいくら就職活動をしても内定がもらえないので、試しに自分の名前で検索したところ、過去に書き込まれたデマが見つかりました。慌てて書き込みを削除依頼したところ、無事に内定をもらえるようになったそうです。
ある殺人事件の時も、犯人と噂される人の個人情報がネット上にあふれかえったことがありました。ところが、蓋を開けてみると犯人は別の人で、噂された人は無実でした。
このような書き込みを放っておくと、自分の評判に傷を付け、人生を台無しにする可能性があります。問題となる前に、見つけ次第削除しておきましょう。
不快な書き込みは削除依頼をしよう
問題がある書き込みを見つけたら、削除依頼をしましょう。まず、書き込んだ相手が分かっている場合は、本人に削除をお願いしましょう。書き込んだ相手が分からない場合は、サイトの管理者や運営会社、プロバイダに削除依頼をする必要があります。連絡手段は、管理者への連絡用フォーム、問い合わせ先、掲示板など様々です。サイト上に連絡フォーム等がない場合は、掲示板等の運営会社やプロバイダを調べて「送信防止措置依頼書」を送付する必要があります。
依頼をする時は、書き込みが掲載されているURL、内容、削除してほしい理由、自分の立場などを明記します。書き込みはキャプチャなどで保存し、削除依頼に関するやりとりも別途保存しておきましょう。
削除されない時は相談機関に相談を
依頼後も削除されない場合は、相談機関に相談すると対応策が見つかる可能性があります。裁判所に「削除仮処分命令の申立て」を行うことも可能です。相談機関には、各警察署や各都道府県サイバー犯罪相談窓口(一覧)、違法・有害情報センター、法務局や地方法務局などがあります。「みんなの人権110番」(0570-003-110)でも相談できます。たとえば違法・有害情報センターに連絡すると、メールや電話で各サービスごとの対応を教えてくれます。
依頼しても、”本人の権利が侵害されている”ということが管理者に認められない場合は、削除されない場合があります。そのような場合は、法務局の人権相談窓口に相談し、人権侵害が明らかと判断された場合は代わりに削除申請をしてくれます。
自分についての情報がネットにあふれている時代です。思わぬ風評被害を被ることがないよう、時々、自分の名前の検索結果に問題がないかどうか確認するようにしましょう。
総務省人権部のサイトにも詳しいので、こちらも参考にしてください。