ケニア/サファリの基礎情報

サファリでの撮影から学ぶ!簡単動物写真のコツ(2ページ目)

カメラのプログラムやオート機能を利用する、いわゆるお任せのモード。シャッターチャンスがものをいう野生動物の写真撮影には、とっさの設定が必要ないお任せモードがお勧めです。ところがお任せモードでも、ときど失敗写真になってしまいます。ケニアの動物写真でありがちな失敗写真を防ぐ簡単な方法をご紹介します。

執筆者:武田 ちょっこ


<スポット測光ボタン>で夕日のシルエット写真を撮る

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夕暮れのアフリカハゲコウ。プログラム機能を利用し、何も調節せずシャッターを押した状態


前ページで説明したとおり、<スポット測光ボタン>を利用すると写真の明暗を簡単に調節することができます。この機能を利用すれば、例えば夕暮れ時の薄暗い風景を、オレンジ色に染まるシルエット写真にすることができます。

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写真の明るい部分を測光してシャッターを押したら、シルエットになりました


上の写真ではプログラム機能のまま、夕日の明るい部分で<スポット測光ボタン>を押したため、カメラは「被写体は明るい」と認識し、取り込む光を控え、そのため手前にいるアフリカハゲコウが暗くシルエットになったわけです。

<プログラム機能>では、カメラはファインダー内の明るさを平均的にとらえるので、明るいところと暗いところを足して2で割ったような写真になります。シルエットにしたい場合は、プログラム機能のまま明るいところで<スポット測光ボタン>を押すだけでOKです。

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夕暮れ時のマサイ村。プログラムモードで撮ると左のように写りますが、空の明るい部分でスポット測光ボタンを押すと、雰囲気のあるシルエットになります


<スポット測光>を利用すると、逆光を補正したり、シルエットを演出したり、とても簡単に写真の補正ができます。もちろんカメラのモードはプログラムやオートのまま。絞りやシャッタースピードを調節する面倒な手間も必要ないので、シャッターチャンスを逃さないで写すことができるでしょう。なお、明るい部分で測光するとき、太陽を絶対に直視しないでください。直視すると日食網膜症のような症状を起こす恐れがあります。

次ページは、スポット測光のほかにも簡単に被写体の明るさを調節できる、もうひとつの簡単機能について。

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